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待望の戦略会議が終わった。2008年1月11〜14日の3泊4日。海外事務所と東京本部のスタッフが一堂に会するのは、2001年のサラエボ会議以来だから、約7年ぶりとなる。朝9時から21時まで会議の後に、一献を傾けながら更に再び熱く語り合うという、充実した時だった。
名前からして、この先何年間かの戦略をたてるためのものではあるが、この短期間では難しい。ましてや幾人かにとっては初顔合わせのものもいる。だが戦略構築の準備段階としての理念の確認、現状の課題の洗い出しと担当の割り振りまでを行うことが出来た。取り組むべき課題とは、大きく分けて『理念確認』『中期戦略』『自己資金拡大』『人財開発』の4つ。各グループが具体的に最初の仕事をいつまでに実行するかを決めて、会議は終了した。予想を上回る成功だった。

ハイライトは理念確認の作業だった。言葉にうるさい私たちは、細かな言い回し一つにもそれぞれのこだわりがある。大切な理念の確認となれば尚更だ。理念が意味するところを改めて言葉で確認しようとすれば、全日程を使っても足りなかっただろう。そこで今回の会議を全面的にサポートして下さったプロのコンサルタントが、提案してくれたのが『寸劇』だった。参加者が3つのグループに分かれて「JENの目指す支援の形」を『寸劇』にして披露した。驚いたのは、それぞれの劇の芸術性の高さ(?!)で、クライマックスでは思わず涙腺が緩んでしまう場面もあった。
感動したのは各グループの強調した点が一致したこと。どのグループも『現地の人が主体で、彼らが心身ともに自立するのを同じ目線で支える形が大切』ということを前面に打ち出していた。JENは触媒であり、黒子であって復興の主役ではない。同時にただ単に『支援を与えて去っていく』のではなく『支える支援で心の復活』をも引き出す形の支援を大切にしているのだ。日頃、忙しさにかまけて互いに確認する機会ももてなかったが、14年目となったJENの理念は、発足当時と変らず生き続けていたのだった。

一方、JENとその活動を取り巻く環境は、発足当時に比べ、大きく変った。NGOという言葉自体認知されるようになってきた。だが表層的な理解と現実のギャップはまだまだ大きい。広く一般市民に支えられてこそ本物の市民活動だと思うのだが、支持して下さっているのはまだ限られた人々で、サポーターも増えてはいるが、まだ『広く一般市民に』支えられているとは言えないだろう。
それでも紛争は起こり続け、自然災害も後を絶たない。支援を必要とする人は新たに発生し、以前から続けている支援は終わらない。私たちの『支える支援』は、まだまだ必要とされている。必要とされ続ける限り、より良い支援をより多くの人々のためにもたらし続けたい。会議に出席した者だけがJENなのではなく、寄付者もサポーターもJENなのだから、こうしたみんなの力を合わせて、支援を続けてゆきたいのだ。戦略とは戦いを略するためのものだと聞いたことがある。皆が和して争わず、協力し合えば大きな力が出せる。これからもJENは地道な活動を世界中の必要とされる場所で続けていきたい。
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