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◆ひとつの林檎
◆雨の向こう側に。
◆フワリと空に
◆愛について。
◆夜空を見上げて――。
◆アンテイキョウキュウ
◆星の夜空に。
◆鏡の中にいるわたし
◆キラキラやピカピカ
◆わかっていても
◆ゼラニウムとわたし
◆けやき並木に
◆あてがなくても
◆わたしが消える日
◆空を見上げて
◆ヘンテコなステップで
◆くらしの中に
◆ゆびさきに春
◆春の扉
◆わたしの夢
◆美しい晩に
◆空の劇場
◆星を飾れば
◆秋も深まる頃に

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◆インデックス

わたしを見つける場所

秋も深まる頃に

また、引っ越しです。「もう、これっきり──」と前回の引っ越しで思っていました。わたしにとっても、考えてもいなかった展開です。結婚を期に仕事場を自宅に移し、忙しい仕事の隙間を縫って家事もできたら──、と考えての引っ越しは約18ヵ月前。
だけど、また、引っ越しです。これでなんと11回目の引っ越しです。改めて数えてみて自分でも驚きました。わたしは引っ越しが好きな人間ではありません。荷造りもめんどうくさいし、事務的な手続きも大変だし、考えるとウンザリします。だけど、また、引っ越しするのです。仕事場を自宅から自転車で10分の場所に移すのです。
いつだって、今居る場所に不満はなくても、むしろ好きであっても、1年か2年すると引っ越しをすることになるのです。なぜかは、はっきりと言えないけれど、じっとしていられなくなるのです。なんとなく新しい空気を吸いたくなる──そんなところが本当のところでしょう。

しばらく前にテレビを観ていたら、ある日本人の女流作家も、またある仏人の女流作家も引っ越しを繰り返す引っ越し魔だと話していました。世の中には、やっぱりわたしみたいな人も居るのだなあと、ちょっと嬉しくなったけれど、この引っ越しを我慢できないというのは性分というものかも知れません。

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ひとつの場所に落ち着けなくて、いつもグルグルと廻りながら何かに近づこうとしているみたいです。じっとしていると何かが止まってしまうような気がするのです。自分がグルグル廻って人生のぜんまいのネジを回しているようなものなのかも知れません。
グルグルと回したネジの向こうには、何があるかはわからないけれど、夢や愛や希望がいっぱいの世界があったらと思っています。 そして秋も深まる頃に引っ越しです。さあ、またわたしの人生が速度を上げて廻り始めます。

そうして、このエッセイも今回でおしまい。
そして、また、新しい何かが始まります。

 

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