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◆ひとつの林檎
◆雨の向こう側に。
◆フワリと空に
◆愛について。
◆夜空を見上げて――。
◆アンテイキョウキュウ
◆星の夜空に。
◆鏡の中にいるわたし
◆キラキラやピカピカ
◆わかっていても
◆ゼラニウムとわたし
◆けやき並木に
◆あてがなくても
◆わたしが消える日
◆空を見上げて
◆ヘンテコなステップで
◆くらしの中に
◆ゆびさきに春
◆春の扉
◆わたしの夢
◆美しい晩に
◆空の劇場
◆星を飾れば
◆秋も深まる頃に

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◆インデックス

わたしを見つける場所

くらしの中に

和服の着付け教室に通って、そろそろ半年になります。忙しすぎる毎日の中、週に一度、お休みしたり遅刻したりしながら、なんとか半年通いました。きものはもう大分以前にあつらえたものが数着あって、帯も何本かあったので、いつか自分で着られるようになりたいとずっと思っていました。でも、なかなか腰があがらずに、教室に行きそびれていたのですが、なんだか急に気が向いて、今に至ります。
わたしの通うクラスは平日の午前とあって、生徒はたった2人きり、となりの上級の生徒もたった1人なので、ゆったりとした授業です。きものを着られるようになる楽しみはもちろんなのですが、思いもよらない面白さを教室の中に見つけて、毎週が楽しみなのです。仕事を通して知り合う人とは違って、今まで全く接点のない人と出会って、いろいろと考えたり教えられたりすることが沢山あることに気がつくことの面白さと、仕事を抜きにして知り合えた人の中に居る心地良さが嬉しいのです。

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仕事ばかりをしてきたわたしにとって、知らなかった自分発見と知らなかった開放感でしょうか。どんなにか、この10数年間、緊張した中で生活してきたかを知りました。全てを仕事に注いで来たといっても良い程だったのでは? と思い直したりもします。わたしより、はるかにお若い面倒見の良く賢い先生に、いろいろと甘えて教えて頂く楽しさ、年代も仕事も違う、教室で出会った人たちと時間を共にすることで自分の弱さや足りなさを知る面白さ。思わぬ副産物でした。言葉では上手に表現できないけれど、しなやかにくらす人の中に自分の身を置いてみたら──、そろそろ「仕事あっての自分」から、「自分あっての仕事」にシフトチェンジする時がやって来ていると考えるようになりました。
これからの人生において、「仕事の中にくらしがある」のではなく、「くらしの中に仕事がある」自分になりたいと思います。毎日を慈しんでくらしたい。あせらずにゆっくり、少しずつ──。

 

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