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◆ひとつの林檎
◆雨の向こう側に。
◆フワリと空に
◆愛について。
◆夜空を見上げて――。
◆アンテイキョウキュウ
◆星の夜空に。
◆鏡の中にいるわたし
◆キラキラやピカピカ
◆わかっていても
◆ゼラニウムとわたし
◆けやき並木に
◆あてがなくても
◆わたしが消える日
◆空を見上げて
◆ヘンテコなステップで
◆くらしの中に
◆ゆびさきに春
◆春の扉
◆わたしの夢
◆美しい晩に
◆空の劇場
◆星を飾れば
◆秋も深まる頃に

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◆インデックス

わたしを見つける場所

けやき並木に

さくらの花が咲く事ばかりに気を取られていたら、けやきの葉っぱ達はわたしの知らない間に成長して、あっと云う間に青々とした緑色の葉っぱになってしまっていました。季節が廻り日々が過ぎてゆくのは早いものです。子どもの頃はいち日が長く、季節はのんびりと廻っていたけれど、年齢を重ねるにつれ、いち日は短くなり、季節は速く廻って来るように感じられます。

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今年のけやき並木のライムグリーンの小さな葉っぱ達の芽吹きを見逃した事が、心の中で小さな石ころがコロリコロリと動く様な感じで悔やまれます。あれもこれもと欲張っていろんな事を見たり聞いたりしたいとは全く思わないけれど、毎日のくらしの中で、ほんの少しの間にしか廻り会えない自然の驚きを見逃してしまうのは、わたしにとってはとてももったいない事に思えるのです。部屋のベランダから見上げる流星群、東京の夕焼け、夜明けのブルーの空気、散歩道の白いつるバラ、初雪、雷、近所のお宅の美しい四季の庭、飛行機雲、入道雲、明けの明星、宵の明星、細い三日月、大きな満月、春風、北風、芽吹きの柳、枝垂れ桜、台風の匂い……。

数えあげればきりがないけれど、こんなあたり前の、または、東京のささやかな自然が、わたしをどんなに感動させて、心に水を与えてくれているかをしみじみ感じています。

今のわたしは、人生の中で一番忙しい年代なのかも知れません。社会の中での責任も自覚し、仕事にまつわる色々な事、家族にまつわる様々な事がピークの年代なのでしょう。でも、そんな中で、やはり、仕事を愛し、家族を愛する人生を望むなら、忙しさに溺れる事なく自分のペースを守る潔さも大切だと思うのです。多くの欲や不安にふりまわされる事なく人生を歩んで行く事が、自分のペースを守れる方法なのではないかと思うこの頃です。

忙しさの中には、多少なりとも欲や不安が含まれているように思えます。自分らしい人生を歩んで行きたいと感じた、今年のけやき並木です。

 

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