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◆ひとつの林檎
◆雨の向こう側に。
◆フワリと空に
◆愛について。
◆夜空を見上げて――。
◆アンテイキョウキュウ
◆星の夜空に。
◆鏡の中にいるわたし
◆キラキラやピカピカ
◆わかっていても
◆ゼラニウムとわたし
◆けやき並木に
◆あてがなくても
◆わたしが消える日
◆空を見上げて
◆ヘンテコなステップで
◆くらしの中に
◆ゆびさきに春
◆春の扉
◆わたしの夢
◆美しい晩に
◆空の劇場
◆星を飾れば
◆秋も深まる頃に

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◆インデックス

わたしを見つける場所

鏡の中にいるわたし

白髪を黒い髪の中にチラホラと見つけたのが37才か38才の頃、気持ちはまだまだ夢見る年頃だったので、びっくりして、ちょっとうろたえたのを憶えています。それから――、40才を迎えて、夜の電車の窓に映る自分の顔に愕然として、年を重ねて行く事への実感を強く感じたのでした。老いて行く事になど気が付きもしないで無邪気に生きて来て、40代を迎えてやっと、生物としての人間の本当の姿に向き合わざるを得なくなったと云うのが本当かも知れません。

そうなったら、もう、口元の笑い皺やソバカスが気になって、気になって、急にできた訳でもないのに、毎日毎日、鏡を見る度に、「まいったなぁー」などと思ったりするようになったのでした。それは、今から思えば、老化をまるで病気のように考えていたのです。なんて、愚か者なのでしょうね。人間もいつかは死にます。死に向って生きています。それを実感しながら生きて行くのがあたり前ではないのかしら――。だけど、若い時代の自分から遠くなって行く寂しさや、輝くような“ほっぺ”を持っていた自分に、もう二度と会えない事を思い知って、なんとか時間を少しだけでも戻せないものかと、ジタバタするのです。

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今の時代、若返りの方法は沢山あります。だけど、きっと誰もが一度は鏡の中に写る自分に溜め息をつくのです。若返る人、年齢を受け入れて行く人、それぞれが年を重ねる事に悩んだり、憂いたりするのだと思います。わたしもそんなひとりです。だけど、この頃、口元の笑い皺やソバカスにも見慣れて来て、まあ、そんなものかと思えるようにもなって来たのでした。老いを当然のように受け入れる――、と云うまでには到らないけれど、その、あまりありがたくない人生のプレゼントを受け取るかわりに、何か良いものも受け取っているのだと、気が付き始めているからかも知れません。

今年も、ちょっと高級なクリームと毎日のストレッチで、ささやかな抵抗をしつつ、楽しみながら毎日、毎日を重ねたいわたしです。

 

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