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いつだって、欲しいものは決まっていて、それ以外だったら、なんにも欲しくない。仕事も恋もスカーフも! いつだって、選択の余地なんてなくって、夢に向って、あるいは理想に向って、走って、走って、走っているわたし。
だけど、そんな自分を、ちょっと遠くから眺めて、ずいぶんと子供っぽいなぁ。なんて気が付いたのは、つい最近。少しさびしい気もするけれど、長すぎた青春が終わりつつあるのかも知れません。
欲しいもの以外は、なんにも見えなくって、欲しいもの以外は意味の無いもの。良いところなんて見つからないもの。なんて思っていたけれど、欲しいもののすぐ隣りにも、目を向ける意味もあるって事に気が付いたとでも云うのでしょうか。絵のテーマにはぴったりの林檎でも、アップルパイにするには酸味が足りない。アップルパイにしたらとってもおいしい林檎でも、絵のテーマには合わないなぁ。みたいなお話しです。

だけど、そんな大切な事に気が付いていなかったなんて――。なんて、傲慢なわたし。そんな自分にやっと気が付いてみたものの、ハイウェイを走り慣れてしまっているから、上手なスピードの落とし方に慣れていないのです。シグナルを見ただけで、少しうろたえます。ハイスピードで走りつづけた方が楽なような気もしてしまいます。でも、ゆっくり走る良さにも気が付いているのです。
さあ、わたしは、どうするのでしょう。たぶん、なるようになるでしょう。少しスローダウンしたスピードを加速して、もっと走って走って走って行くのか、それとも少しスローダウンしたスピードでなんとか不器用なりに走って行くのか、それとも、失敗しながらもスピードを落として走る事をおぼえて、ゆっくり走って行くのか。
いろいろな意味において、選択する事に出合うのは大人になる為のステップなのだと感じます。選択する度に、人は自分の弱さと強さを知るような気がします。もしかしたら、選択するのではなくて、人は、何かの力に選ばれているのかも知れないなんて気もします。それが運命と云うものかも知れません。
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