
わたしは、吉本興業の上司から、「客なんて作らんでいい。ファンを作れ!」と教えられてきた。「客なんて文句は言うし、振り回されるだけだ。でも、ファンというのは、時間を作って、お金まで払ってくれるありがたいものなんや」と、教えられた。
だけど、言うのは簡単だけど、実践するのは、本当に難しい。相手のマインドをちゃんと分かっていなければ、ファンになんてなってくれないし、たとえなってもらっても、相手を飽きさせてはいけない。ひょっとしたら、客になってもらうほうが、はるかに楽かもしれない。

わたしもまた、自分で会社を始めた時も、そして再び吉本興業のプロデューサーに復帰してからも、いっぱい自分のファンに支えてもらった。わたしのファンになってもらえた理由には、いろんなものがあった。それらは、時には、「ひたむきさ」だったり、誰もが持ってないデータだったり、オンリーワンの企画だったりした。
わたしが、自分の会社を作ったばかりの28歳の時に知り合った、さくらケーシーエスユニオンの竹野委員長は、自分の友人のトランスコスモスユニオンの平戸委員長を紹介してくれた。そして、平戸委員長は、電機連合を紹介してくれて、そこからわたしの知人や取引先の輪は、果てしなく広がった。
そして、松下電工労働組合の山本支部長と知り合った。彼は、「大谷さんのファンだから、僕が大谷さんの営業マンになってあげる」と、全国の松下電工労働組合にわたしを紹介してくれた。それだけでなく、ナショナル住宅労働組合に、松下電送労働組合まで、わたしのことを広めてくれた。ホント、ありがたい話である。
 
人が一人で出来ることなんて知れている。自分で自分のPRをしても大したことなんてない。でも、人との出会いは、自分の人脈やキャパシティを2倍にも3倍にもしてくれる。自分のファンを持てるというのは、本当にありがたいことである。でも、わたしは、「ファンほど飽きっぽいものもない」ということも知っている。だけど、飽きられるのは、自分の責任だということも分かっている。
だから、大切なのは、自分が成長し続けなきゃならないということである。常に楽しい情報、おもしろいネタを収集して提供できる自分であり続けることである。わたしはそれらを、打算でもなく、楽しみながら、大好きな自分のファンでいてくれる人のために、やって行きたいなあ・・・と、思っている。

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