
札幌の郊外に「N43」というお店がある。「北緯43度」という意味らしい。そして、小樽の郊外に「ユーラシア404」という店がある。「ユーラシア大陸から404キロ」と言う意味らしい。これら2件の店は、決しておおっぴらに宣伝もしていないし、たとえどんな言葉を使ったところで、これらの店の素晴らしさは、足を運んだ者にしか分からない。ただ、特別な看板も立っていないこの2件の店は、わたしや一般の人だけでなく、著名な人も含めてかなりのファンを持っている。それほど、2件ともこだわりをもった、ステキな建物のステキな店なのである。

そして、わたしは、ふとしたことからこの店のオーナーと知り合うことになった。年配のそのオーナーにも、たくさんのファンがいるらしい。わたしもそのオーナーに出会った日からそのうちの一人になった。
ある日、わたしは、オーナーに聞いた。
「なぜ、こんなにステキなお店を創れたのですか?」
「感心する人はいっぱいいるでしょう。『頭のいい人だなあ』とか『よく勉強してるなあ』とか。でも、僕は、感動する人でありたいし、感動を創れる人でありたいんだよ」
本当にその通りである。わたしも、感心なんてされなくていい。感動を創れる人間にこだわりたい・・・と、思った。
また、わたしはこのオーナーに「努力と一生懸命の違い」も教えてもらった。「努力は、しんどいこともいっぱいあるだろう。でも、一生懸命は、本人は全くつらくなかったりするんだよね」
確かに、その通りである。そう言われれば、わたしは一生懸命だけれど、あまり努力はしていないかもしれない。これって、悪いことじゃなかったんだ! と、ちょっぴり嬉しくなった。
 
人と人との出会いは、ステキな言葉との出会いも運んでくれる。そして、同じ言葉でも誰から聞くかによって全く違うものになったりする。少なくとも、わたしは、自分がステキだと思う人からステキな言葉をもらって来たような気がする。そして、みんなにもステキな人とステキな言葉と出会って欲しい。もちろん、わたしも、「ステキな言葉を運べる人間でありたいなあ」と思っている。

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