
「どうして、大谷さんてそんなに前向きなの?」ってよく言われる。そんなわたしも、突然「前向き」な人間になったわけじゃない。それどころか、小学校、中学校では結構暗くて友達もいなかった。そんなわたしの転機は、高校生の時だった。行きたかった高校に行けなかったわたしは、あまり行きたくなかった高校に入学してからもグチグチ言ってた。「本当は実力はあったのに、内申書が足りなかったから仕方なしにこの高校に来た」とか、「制度が悪いから、わたしの望む高校に行けない。そんなのはおかしい」とか。自分を正当化することばかりにエネルギーを使っていた。今から思えば、本当に嫌な人間だった。

そんなわたしに、ある友人がキレた。「わたしは、この高校に来たくて来たのに、あなたのグチばっかり聞きたくない!」と。その時にハッとした。本当にその通りだ。過去ばっかり引きずってるわたしに、魅力なんてあるはずもなかった。思いっきり反省した。「わたしが入ったのは、この高校なんだ。だったら、この高校生活をエンジョイしよう」そう思うことにした。
気持ちを切り替えるだけで、いっぱいの友達ができた。それまで、誰も休みに誘ってくれなかったのに、みんなが誘ってくれるようになった。学校行事も結構率先して楽しむことにした。そしたら、またまた、いっぱい友達ができた。「引きずらない」ということが、こんなに大切なものだとは思ってもいなかった。
 
「自分が幸せでない人間」に、人の幸せを応援することなんてできないと思っている。わたしは、今までもいっぱいつまずいたし、失敗もした。でも、自分の人生の出来事を全部ひっくるめて愛せるようになった時から、本気で人の幸せを応援することができるようになった。
苦労イコール不幸でもなければ、人生の失敗が不幸でもない。どうせ1回だけの人生なんだから、多少「不幸」になっても、「いろいろあってトクした」と思える自分でありたい。だって、過去を嘆いても、文句を言っても何も変わらないのだけは事実である。せっかくだから、一日でも笑っている日が多いほうが幸せに決まっている。そう思って、わたしは、「笑い」の大切さを説いて回っている。

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