
誰でも「言われて嬉しい言葉」は違う。でも、この言葉をしっかり知っておくのって、とっても大切だと思う。なぜかというと、それは「自分を元気にしてくれる言葉」だからである。そして、その言葉は「自分らしく生きて行く」ということを教えてくれる。わたしがこれに気付いたのは36歳の時だった。
かつて、わたしは、企画会社の社長をしていた。そこそこの顧客を持って、それなりに毎日を楽しく暮らしていた。何も考えずにそのままでもそれなりに楽しい人生はあった。そんな時に、ひょんなきっかけから、「ビジネスマンのココロの元気」にこだわって「よしもとリーダーズカレッジ」を立ち上げた。吉本興業が培ってきた笑いやつかみのノウハウを通して、人を惹きつける魅力的なリーダーを育成するというものだった。
何でもそうだけれど、立ち上げるのは簡単だけれど、続けるのって、とっても難しい。わたしも、山ほどいろんなところでつまずいた。「思いが伝わらない」とか、評論や批評をうまくかわせないなど、さまざまなことがあった。

そんな時に、この「よしもとリーダーズカレッジ」の生徒の1人の28歳の男性から言われた。「僕は、ここで、自分の人生を自分で楽しむということを学びました」。そして、こう言ってくれた。「大谷さんに出会えて良かったですよ」。この一言が何よりも嬉しかった。「この言葉が欲しくて生きてたんだ」ということがわかった。「出会えて良かった」。それが、わたしに元気とやる気と夢をくれる言葉だった。これが分かった時から、わたしの生き方は変わった。地位も名誉もどうでもよくなった。とことん、人のきっかけ作りにこだわりたいと思った。
 
誰もが自分捜しをしながら生きていると思う。わたしも、長い間、自分がわからなかった。「何がしたいんだろうか」「何のために生きているんだろうか」、いっぱいいろんなことで悩んだ。自分を見失ったこともあった。だけど、「自分が言われて嬉しい言葉」に素直になった時から、いろんな自分が見えてきた。そう、自分に素直になればいいんだ!「偉いね」と言われて嬉しい人は、名誉欲があるし、「お金持ち」と言われて嬉しい人は、お金が好きである。
何が良くて何が悪いかなんてない。自分なりの形で自己実現することが大切だと思う。自分に素直になることが大切だと思う。わたしは、人に偉そうに言う資格なんてない。でも、人のココロの元気にはこだわりたい。だから、「自分は何を求めて生きているか」をちゃんと知るって、大切なことだと思う。それを伝えたい。

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