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人生なんてへっちゃらさ!

動物天国でのウキーッな夏休み<スリランカ編・その1>

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わらわらと道を歩くウシたち。 (先頭を行くウシが、どうもリーダーらしい) (c)たかのてるこ

夏休みが2週間取れたので、スリランカに行ってきた。今まで何度も海外をひとり旅してきた私だが、今回ほど恐ろしかったことはない。旅立つ直前に、コロンボ国際空港でテロ集団による砲撃事件が勃発したからだ。外務省からは『観光旅行延期勧告』が出る有り様で、(こんな状況じゃ飛行機は欠航かもな……)と思いつつ成田空港に向かったのだが、なんのことはない、飛行機は平常通り日本を飛び立ってしまったのだ。

着いた途端、私はもう口から心臓が出るかと思うぐらいビビッてしまった。飛行機を降りるなり目に飛び込んできたのは、例の事件で爆破されて黒こげになった、見るも無惨な民間機の残骸だったのだ。それでも同じ飛行機の乗客の半分は日本人だったので、スリランカを旅するのは私だけじゃないと思うと勇気が出た。だが、ふと見回すと、あんなにドヤドヤいた日本人の姿がない。なんと彼らはトランジットの乗客だったらしく、飛行機を乗り継いでそのままモルディブに行ってしまったのだ。どうりでアロハシャツなんか着てやけにリゾート風だなぁと思ってたら、って、シェーッ!! 怖いよー、私をひとりにしないでぇ〜!!

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動物好きの心優しいトゥクトゥク・ドライバーのウダーナ

そんなこんなで最初はもうビビリまくっていたのだが、スリランカは一部の危険地域を除いては本当に穏やかで、平和そのものだった。ココナッツの木が生い茂り、色とりどりの花が咲き乱れ、まさに南国の楽園という感じ。
トゥクトゥクと呼ばれる小型のオート三輪車に乗っていると、牛が数匹、寄り添いながらのんびり歩いているのが見えた。ドライバーのお兄ちゃんに「あのウシたちは何してるの?」と聞くと、彼は平然と言った。「散歩してるんだよ」。えぇ? ウシが散歩ぉ!? ウシだけで!? 「じゃあ、あの牛たちにはオーナーがいるの!?」「もちろんさ。みんな畑仕事で忙しいから、牛は自分たちだけで草を食べに行くんだ」。ハァ〜ッ、人間たちに美味い乳を飲ますために、自らエクササイズとは……。なんとまぁしつけの行き届いたウシたちなんだろう!

   
「このココナッツ、誰にも渡さんぞー!」(左足でしっかり確保してるところがお見事!!)

しばらくすると、ドライバーの兄ちゃんが「見てあそこ!」と叫んで車を止めた。見ると大きな木の下で、サルの集団がひなたぼっこしているではないか。彼がサルを追いかけだし、「キミも一緒に捕まえて!」と言うので、私も必死になってサルを捕まえにかかり、ようやく小ザルを一匹ゲット。いったいこのサルをどうするつもりなんだ? と思っていると、彼が嬉しそうに言う。「僕の家族がサルを飼いたがってたから、おみやげにと思ってさ」。仕事中に、客に協力を請い、道端で拾った野ザルをテイクアウト……。おまけに「僕は運転中だから、サルを持ってて」とまで言われ、なぜか私の膝の上にキーキー鳴く小ザルを乗せるハメに。なんだかあまりにも牧歌的だったので、私はミョーにおかしくなってきて、いっぺんにこの国のことが好きになってしまった。

 

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