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人生なんてへっちゃらさ!

昔の男を見かけたときの対処法

人生で避けて通れないことといえば、やはり別れである。毎日のようにワイドショーなんかで芸能人の離婚ネタをやってるけど、よくまぁ自分の付き合っていた相手をあそこまで罵れるよなぁと思う。私に言わせれば、男と女は付き合った時点で同じレベルである。相手を悪く言うのは、そんな相手と付き合っていた自分のことを悪く言うようなもの。だから私はジョーダンでも、付き合った男のことを悪く言わないようにしている。そんな私の身に、このあいだ、まるでドラマのようなことが起こった。自分の家の最寄り駅で、昔の男を見かけたのである。しかも、女連れの元カレを!

駅の改札を出て、北口に向かっていた私は、南口の方に歩いていく彼とすれ違い、「あっ!」と思った。その「あっ!」と思ったとき、人はこれほどたくさんのことを瞬時に考えることができるのかと自分でも感心するくらいに、私の頭はフル稼働していた。まず初めに、他人のそら似かな、という考えが頭をよぎった。なぜなら、彼がこの街に住んでいるワケがないからだ。でも、私が彼を見間違えるハズがなかった。一度でも、自分の付き合っていた男である。あの、優しそうな雰囲気。あの、ほっそりとした体型。彼に間違いない。そうか、彼女の方がこの街に住んでるんだ!

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フィリピンの仲良し3人組
左の彼は、大きくなったらどちらかの女の子を嫁さんにするんだろうか…? (c)たかのてるこ
 

と、ここまでが、私が初めに「あっ!」と思ったときに考えたことだった。で、ちょっとためらいながらも、おそるおそる後ろを振り返ってみた。
ためらいながら、と書いたのは、そんな風にチラッと見たりするのは、あまりよろしくない行動なのでは? と思ったからだ。ちなみに私と彼とは、今もたま〜に連絡を取り合う仲である。だからといって、別にお互い未練もなければ、ヘンな後腐れもない。なのに、なぜに、私は振り返ったのか? 私が見たかったのは彼ではなく、彼女の方だったのだ。
しばし足を止め、遠ざかってゆくカップルの姿に目をやる。彼女は洗練されたファッションに身を包み、それでいて感じのいい、きれいな人だった。二人の姿は、はた目からみてもお似合いで、とても幸せそうに見えた。ここが、人というヤツの、難しいところである。私は(私なんかより、全然イケてる人じゃん)と思いつつも、心のどこかでホッとしていたのだ。

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ダブルハンドフラワー状態の私
旅先で仲良くなったヤングボーイズと

だって、もしも彼の連れていた彼女が、ものスゴく幸薄げで、ものスゴい感じの悪い人だったとしたら、どんな気持ちになるだろう。
私はきっと、こう考えたハズだ。ね、ね、あなたって、もしかしてブス専? ていうか、女見る目ないの? てことは、つまり、私もそうだったってことー!? となるワケで、彼女がイケてないと、こっちまでおとしめられたような気持ちになってしまう。それに、別れた男が幸せそうじゃないと、ほんの短い期間だけど人生を共有していた私としては、なんとも哀しい気分になるではないか。
そう、だから、昔の男には幸せであってもらいたい。そして、できることならば、イイ女を連れていてもらいたいものだ。私がイイ女だったことを証明してもらうためにもね!

 

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