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キラリ★センスアップ 爽やかマナー講座

美しく食事をする

美しくお食事なさっていますか。美しく食事をするのは誰のためでしょうか。自分と一緒に食事をするお相手のためです。食事は3度3度することですが、普段から美しく食べるクセをつけていないと、いざ美しく食べようと思ってもできないのです。それで、昔はお見合いには食事がつきものだったのです。食べ終わった時の箸先の汚れで、その人の普段がわかるからです。箸先で汚してよいのは1・5センチ、多くて3センチぐらいまでです。お箸がきちんと持てて、美しく食べないと、箸先「1・5センチ」は無理なのです。

食事をするときの姿勢ですが、椅子に深く腰かけて、テーブルと胸の間をコブシ一ツか一ツ半ぐらいあけます。食事中に足を組むのはタブーです。なぜなら、必ず足を組みかえるようになるので、その時、足がテーブルにあたるおそれがあるからです。たまに、テーブルの下で足を組んでかかとの部分だけ靴を脱いでパカパカ揺らしている女性をみます。自分では誰にもわからないと思っているのでしょうが、けっこうまわりの人間にはわかります。一緒にいる男性を気の毒に思ってしまいます。
姿勢をよくするのは、胃腸の働きをよくするためです。背中を丸めていると、内臓器官がよく働きません。おいしく食べるために、よい姿勢をたもつのは大切なことです。テーブルには、腕までついてもOKですが、肘をついてはいけません。
京都のすし屋のカウンターでにぎりを食べた時、私の分だけ、にぎりに斜めに包丁が入っていました。御主人にわけを伺いましたら、「女性の方が手で召し上がると、にぎりを取る時、脇があいてしまいます。箸で召し上がっていただくと、脇がしまり動きがきれいです。それで箸で召し上がりやすいように包丁を入れています」とおっしゃいました。まわりの人にも私のしぐさが美しく見えるようにという御主人の配慮なのです。
また、日本では食事の際、器を持ちあげてもよいのですが、斜めに持ってきて口にあてるより、持った器をテーブルと平行に体のそばまで引き寄せ、それから身体(上体)にそって持ちあげると、とても美しい動作になります。お食事の時、美しい食べ方をする人がいらしたら是非それをぬすんで美しい動きを自分のものになさるとよいですね。そして、とてもおいしそうに召し上がる態度が一番大事なマナーです。
それから、食後テーブルについたままでの化粧直しはやめたい行為です。面倒でも、帰りに化粧室に立ち、化粧を直したいものです。たしなみがあるかないか、そんなところにもでてしまいます。

岩下宣子(現代礼法研究所主宰・マナーデザイナー)

 

 

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