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昔から女性が男言葉を使えば、「みっともない!」「行儀が悪い」と言われたが、使っている男性が何も言われないのは何故だろう。男性はみっともなく、行儀が悪いのか、女性差別なのか……。しかし、最近職場で女性が男言葉を使うところがあるという。ある日、その実例に遭遇した。
街で、新入社員とベテラン社員の集団に出会った。皆女性である。新人グループが別れ際、ベテラングループに声をかけた。
「元気でね〜っ!」
すると、ベテラン女性が返事をした。
「おう! おまえらも元気でな〜〜っ!!」
私は驚いて腰を抜かしそうになったが、かろうじてこらえた。職場の女性上司が部下に命令するとき、女言葉では伝わらないと、ある新聞の記事で知っていたのだ。それによれば、一部の清掃会社では、「仕事を甘く見るなっ!」「挨拶は人間にしろ! 床にしてどうする!!」など、完璧な男言葉。これは、危険を伴う仕事なので単刀直入に伝えなくてはならないからだと言う。部下の男性社員たちは、わかりやすくて助かる、と言っているそうだ。
逆に男性上司の中では、女性社員が増えたせいもあり、「これお願い出来ない?」「そうなのよね」「今、時間ある?」などといった言葉が使われ、全く違和感がない。男性には男言葉を、女性には女言葉を、と使い分けることは出来ないとか。この原因にはもう一つ、女言葉のみを使う男性が、メディアなどに多数台頭してきた影響もあるのではないか。
私は現役中、お酒の席などでよく男言葉を使い、ストレス発散に役立てていたが、放送中は“美しい日本語”を話すことに終始していた。しかし、今では若い女性タレントはもちろん、時に女性記者などが放送中、堂々と男言葉を使っている。ご存知、渋谷界隈にたむろする女子中高生の会話に女言葉はない。言葉に男女の区分がなくなると、それに伴って人々の行動が変わり、社会構造も変わっていくかもしれない。良い方向に変わってくれるといいのだが。

 

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