
「いらっしゃいませぇ」「お店のカードよろしかったですかぁ?」「お会計、895円になりますぅ」「1000円からお預かりしまぁす」「レシートのお返しですぅ」
独特な言葉遣い、奇妙な抑揚とアクセント。これが今、物議をかもしている“コンビニ言葉”だ。もうかなり大きなスーパーでも蔓延している。言われるたびに、「よろしかったですか?」「○○円になります?」「○○円から?」。レシートは預けてないのに「返す?」と反逆したくなるが、ぐっと我慢して帰ってくる。
最近はそれに加えて、「店員の愛想がよろしくない」と言う批判も噴出。店側では「お釣りを渡すとき、手を添えるように」とのお達しを出したそうだ。私も経験したが、女性店員の手と私の手が触れた。機械的なコンビニ言葉と添えられた手の温もりがアンバランスだ。男性の店員だったら手を引っ込めただろう。友人の男性が同じ経験をしたそうで、憤慨していた。
「嫌ですね〜。知らない人に手を包まれるなんて。気持ち悪いですよ」
手を添える前に、責任者は正しい日本語を教えてほしい。しかし、な、何と! あるとき、由緒あるホテルのレジで、バリバリのコンビニ言葉に遭遇したのだ!!若い女性だったが、“コンビニから引き抜いてきたのか”と思ったほどだ。落ち着いた雰囲気の中で聞くコンビニ言葉は何とも異様だ。とうとう私は“指導”してしまった。2回も繰り返して。
「これでよろしいでしょうか。5000円お預かりしました。お釣りは980円です。レシートです。丁寧に言う場合は“ございます”でいいのよ」
彼女は「あ、すみません」と顔を赤らめながら言った。後日、そのホテルの重鎮に出会ったので、その件を報告したところ即座に、
「それはいけません! 大変申し訳ございませんでした。全員によく注意をいたします」と、驚くほどきっぱり宣言した。頑張ってほしい。これ以上、コンビニ言葉が蔓延したら困る。
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