我が家のイタリア年〜驚きと感動のローマT〜
ボンジュール!
水上の都市の次は、永遠の都、ローマ。
フォロ・ロマーノとコロッセオ周辺にあるホテルに向かう頃には、辺りはもう暗くなっていました。タクシーの窓から外を覗くと、ライトアップされた遺跡群が流れていきます。私は、「ここは…、想像以上にすごい場所だ…」と思いながら、車窓を横切る暗くてはっきり見えない遺跡を眺めながら、既に感動していました。次の日、遺跡の全貌が見えた時には、感動がより大きくなりました。
ホテルは、今回も知人の紹介です。家族で経営しているとてもアットオームなホテルでした。飲食はセルフサービスになっていて、共同スペースには、一通りの食材(卵やミルク、パンやクッキーなど)と備品が揃っています。朝食はもちろん、夜でも、ワインなどで寛げるスペースとして使用でき、好きな時間に飲食できます。使ったものは自分で洗って片付けますが、自宅感覚の寛いだ雰囲気がとても気に入りました。
イタリアの治安はあまり良くないと聞いているので、外出時は緊張感もかなりありますが、ホテルがホッと寛げる場所であることは、とても有難かったです。
さて、ローマの旅の初日は幸運にも、プロのガイドさんが、貴重なお時間をさいて、私達に付き合ってくださいました。そのお陰様で、午後の時間だけで、サン・ピエトロ寺院から出発し、サンタンジェロ城、ナヴォーナ広場の噴水、パンテオン、ミネルヴァ広場、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会、トレヴィの泉、パラティーノの丘、カンピドーリオ広場と美術館、市庁舎と市庁舎下の遺跡群、フォロ・ロマーノまで徒歩で回りました。
まるで、お散歩感覚だったのは、ローマの街を知り尽くしているガイドさんの案内があったからこそ。ガイドの内容も初心者向けにアレンジして下さり、さらに、4歳の次男も飽きさせない素晴らしいテクニックのお陰で、充実した時間を過ごすことができました。心より感謝いたします。
見るもの見るもの、すべてが壮大なスケールで圧倒されます。
まずは、サン・ピエトロ寺院は、カトリックの総本山です。その敷地は、ヴァティカン市国でもあります。ローマ法王の謁見は、残念ながら他国へのご訪問中とのことで叶いませんでした。内部は、総面積1万5160uもあり、見ごたえ十分。他の教会にも言える事ですが、豪華絢爛といいますか、装飾の美しさ、像の造りも大きさも、広さも、規模が桁違いなのです。有名なミケランジェロ作のピエタは、入り口の右側にあります。後陣には、ベルニーニ作、ブロンズの天蓋、聖ペテロの椅子などがあり、聖なる扉は、聖年の初めと終わりに法王の手で開閉されるという特別な扉だそうです。
 |
 |

|
丸い石の上から見たサン・ピエトロ広場。後ろ側にある柱が重なって柱が1本に見える
|
特に印象深かったのは、地下にある、歴代の教皇の墓や初期キリスト教時代の石棺などです。姿をそのまま残し眠る教皇の墓も多くあります。2005年にご帰天されたヨハネ・パウロ2世のお墓は、遺言のとおり、姿を残さず、簡素なものとなっていました。その場所は、多くの人に囲まれていました。今もなお、信者が深く祈りを捧げている姿にも感動したのです。
そして、サン・ピエトロ広場は、左右2列、284本の柱が並ぶ、楕円形の実に美しい広場です。回廊の上には、歴代の教皇と聖人の像が飾られています。この広場の設計者は、バロックの巨匠ベルニーニです。その広場には、左右2ヶ所に丸い石が埋め込まれていて、そこに立って柱を見ると、柱が重なって1本に見える仕組みになっているというのです。ベルニーニのアイディアだそうですが、皆交代で丸い石の上に立ってみました。
学校の授業で習った、ミケランジェロやベルニーニ。ローマの中だけでも、多くの作品を見てまわれるようですが、世界で最も大きな教会のサン・ピエトロ寺院の壮大な建造物を見るだけでも、十分にその偉大さを実感できます。イタリア人だけではなく、多くの人が、“ローマが一番“と言う意味が分かるようでした。長い年月を超えて、私達に驚きと感動を与えてくれる場所。私も、ローマに魅了された一人となりました。
オルヴォワール
|