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澤畠久枝
6歳と3歳の男の子を持つ37歳の母。夫の海外赴任に伴い、2004年4月からジュネーブへ。現在、育児の傍ら現地語であるフランス語習得のため、勉強中。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ジュネーブの空から

ジュネーブでの暮らしは3年目。
言葉や文化、習慣が異なる環境にも徐々に慣れてきました。

我が家のイタリア年〜美しい街ヴェネツィアII〜

ボンジュール!

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ホテルでもてなしてくれたシスターと記念写真

私たちのヴェネツィア滞在をより印象強くしてくれたのは、宿泊した場所も大きく影響していました。
知人に紹介して頂いたのは、カトリックのシスターが運営している宿泊施設でした。宗教団体が経営するホテルは幾つかあるようですが、ガイドブックには載っていない場所でした。私たちを出迎えて下さったのは、もちろんシスター。初めは、なんだか戸惑ってしまいましたが、神聖な雰囲気の中、温かく出迎えてくださり、手続きやお部屋へ案内をして下さる姿には、すぐに安心感を覚えました。案内されたお部屋は、ホテルのイメージは全くなく、西洋風の昔の病室というイメージが湧きました。そこには、子供がジャンプしても上がれないほどの、高いベッドが置いてあるだけでしたが、そのシンプルさがとても新鮮だったのです。
朝食の受け入れも、加齢であるシスターがコーヒーの入った大きいやかんを持って注いで下さるのですが、逆にこちらが恐縮しっぱなし、という状態でした。別のテーブルでは日本人の男性が一人で朝食をとっていました。定年された後、数カ国を旅行されているのだとか。
旅先のホテルというのは、よほど印象が残る出来事がなければ、思い出せないものですが、ヴェネツィアは、きっと後々も忘れることの出来ない思い出になってくれることでしょう。

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あちこちに並ぶ露店には、お土産用の仮面が、ズラリと飾られています

以前に友人から、「ヴェネツィアの運河は、ポリスがサイレンを鳴らして走っていても長閑な印象さえ感じられるところよ」と聞いていましたが、ヴェネツィア初日の朝、宿泊施設を出た私たちの目に入ってきたものは、棺を運ぶ船と、その後に続く親族であろう人々が乗る船が、静かに運河を通っていく光景でした。西洋風の棺の上には、綺麗な花が飾られていました。おもわず、手を合わせて見送りました。不思議と心静かに落ち着いたことを思い出します。この光景も忘れられないものです。生活の営みが確かにあることを感じられた場面でもありました。

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ムラーノの長閑で、美しい景色は、そのまま絵葉書になりそう…

ヴェネツィアには見所が沢山あります。特に楽しみにしていたのが、仮面とヴェネツィアン・グラスでした。ヴェネツィアをイメージするには、仮面は外せないと思います。大小様々に沢山の仮面が売られていました。
そしてヴェネツィアン・グラスに代表されるガラス細工なら、ムラーノ島へ行ってみよう、ということで、ヴァポレットに乗って暫く運河からの眺めを楽しみながら、お目当てのガラス細工のお店へ。
白の美しい曲線の入ったヴェネツィアン・グラスの花瓶やグラスなどはとても高価な品なので、眺めるだけに止まり、手ごろで気に入った模様の花瓶を記念のお土産にしました。

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ガラス細工の職人さんは、ここで黙々とお仕事しているのでしょうか?

そこにはガラス細工の工程を見学できる場所もありました。繊細なガラスを扱う仕事ならではの、まさに職人という印象のおじさんは、無言で登場し、いくつかの動物を見事な早業で作り、無言で去っていきました…。日本ではありえない…。が、こういう事も強烈な印象を残してくれました(笑)。

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創業1720年のカフェ・フォローリアンで注文したコーヒーとケーキは、お値段が張っても、満足できるお味でした

そして、きっと多くの旅行者が立ち寄るであろう、有名な老舗カフェ「Caffe Florian(カフェ・フローリアン)」では、18世紀の雰囲気に包まれながら、美味しいコーヒーとケーキを味わいました。ここは、サン・マルコ広場の新政庁側にあるカフェで、夜まで生演奏を聴きながら優雅に寛げる場所です。夜のサン・マルコ広場は美しくライトアップされて、より幻想的になります。
水上都市ヴェネツィアは、やっぱり夢の浮き島です。

オルヴォワール

 

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