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澤畠久枝
6歳と3歳の男の子を持つ37歳の母。夫の海外赴任に伴い、2004年4月からジュネーブへ。現在、育児の傍ら現地語であるフランス語習得のため、勉強中。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ジュネーブの空から

ジュネーブでの暮らしは3年目。
言葉や文化、習慣が異なる環境にも徐々に慣れてきました。

スイス、3回目の春

ボンジュール!

私たちの暮らすジュネーブでも、暖冬のままに春が訪れるのかと思っていたら、3月中旬頃からは雪の降る日ばかりで、冬に逆戻りしたようなお天気が続いています。
春といえば、我が家では毎年、モーターショーを見に行くことから始まるような……。今年は、長男の学校のお友達(アメリカ人の、なぜか4つも年上の彼)を誘って、彼らの好みのメーカーを見てまわりました。例年のごとく大盛況でした。

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長男の友人が選び、撮影した、かっこいい車!

春の食材というと、日本では筍や菜の花、フキノトウなどですよね。会津の実家で雪解けの頃に浅葱を取ったことを思い出します。
スイスの春の食材ってなんだと思いますか? やはり春を代表するスイスの食材は“生白アスパラ”だと思います。2月前後から春先までしかスーパーには出回りません。<この旬のものを食べておかなければ>とこの時期、白アスパラ料理に精を出します。茹でたての熱いうちに、生ハムを巻いていただくというシンプルな一品が、実に美味しいです。

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春の食材の代表選手は「生白アスパラ」。日本のスーパーではあまりお見かけしません

次男の通う幼稚園では、春の祝祭が行われました。これは、“冬男”を破壊し、春を呼ぶお祭り(行事)だそうです。どのようにするのだろうと、興味津々で参加しました。
園庭には、子供たちが薄いベニヤ板に紙を貼って作った大きな雪だるまが置かれていました。まずは皆で歌を歌います。すると先生が「冬は出て行け、出て行け!」と身振り手振りで合図し、次に、太陽の格好をした先生が棒を持って出てきました。そして、中央の雪だるまを棒でつついたり、足で踏んだりして壊わしていきます。最後には、子供や親たちも出てきて、ボコボコに踏みつけて、雪だるまは陰も形もなくなってしまいました。

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生白アスパラと野菜のヘルシープレートが夕食のメインになりました

これで、この幼稚園にも暖かい春がやって来るのでしょう……。しかし、お祝いしている矢先、本降りの雪、雪、雪。これには、親たちも笑うしかありませんでした。
その後、「ビュッフェ・カナディアン」と言って、多様な国の人たちがそれぞれの名物料理、得意料理を持ち寄るという賑やかな食事会が、同じく園庭に設けられたテントで開かれました。私は、スイスでも大人気のお寿司を持っていきました。大好評だったようで、知り合いのお母さん数人に、「おいしかったよ」と言ってもらえました。もっとも、テントは屋根だけでなく、周りも分厚い布で覆われているので雪や風はしのげるのですが、暖房設備がないので、寒さに凍えながらの食事会でしたが……。

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春の祝祭。雪だるま(冬男)を追い払いに来た太陽は春を呼び覚ます?

日本では花粉症の人にとって悩ましい春でもありますが、スイスにも花粉症はありました。日本ではいい薬も出回るようになり、症状も軽くてすむようになっていると聞いています。そして、マスクや専用眼鏡で“体に花粉を入れない”発想が主流ですよね。
主人の花粉症歴は長く、暖冬のせいか1月から辛そうな症状が出ていました。こちらではマスクはつけられないし(詳しくは、「スイスの医療事情」をお読みください)、花粉症用の薬もなく、アレルギーの薬が処方されますがあまり効きません。
知人の情報で、なんと、花粉そのものを飲んで症状を緩和するという薬が売っているとのこと。さっそく主人は数件の薬局を探しました。1回で飲みきるその薬は、8フラン近く(700円以上)もしたそうです。飲んだ後すぐは、効果がみられたようですが、あっという間に症状は元どおり……。また知人の歯科医さん曰く、「花粉症ならシャモニに行けばすぐに治るよ!(爆笑)」。これも、花粉の真っ只中に身を置いて治すという荒療治のような……。

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各々持ち寄った名物料理がずらりと並び、全部を試食できなかったのが心残り

スイスの人々は、自然療法や自然治癒を尊重します。病気の時にも薬の力に頼り過ぎないで、除外せずに受け入れてみるという、スイス風の考え方も見習うべきかなと、最近思うようになりました。
それにしても、花粉症の辛い症状は、どうしたら改善されるのでしょうか?
明日はわが身?の花粉症です。早く暖かい春よ来い!

オルヴォワール

 

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