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澤畠久枝
6歳と3歳の男の子を持つ37歳の母。夫の海外赴任に伴い、2004年4月からジュネーブへ。現在、育児の傍ら現地語であるフランス語習得のため、勉強中。

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暮らしエッセイ

ジュネーブの空から

初めての長期海外生活。
ジュネーブでの暮らしは、まだ始まったばかりです。

ジュネーブ歴史探訪ツアー

ボンジュール!

清々しい季節になりました。
先日は、以前に参加した日本倶楽部主催のジュネーブ歴史探訪(旧市街)ツアーに、再び参加することが出来ました。参加者の顔ぶれは新たになりましたが、前回同様、案内人K先生の丹誠を尽くされた素晴らしい解説に感動しながら、一日中驚きの連続でした。
それは、今まで何気なく歩いていた街の中の歴史的価値に対して、「えーっ、全く気づかなかったぁ」という驚きです。

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アンリ・デュナンの生家。建物の2階付近に刻まれている記念碑は、気づかずに通りすぎてしまいそう

例えば、旧市街の観光ポイントについての発見。「アンリ・デュナンの生家」と記す記念額が、建物の外壁の上の方に掲げられているのですが、他にも、ジュネーブの歴史に関わる案内の多くは、建物などの外壁の上部に掲げられています。それは、前や左右を向いて歩くだけでなく、少し上を見ながら探索しなければ、その存在に気付けないのです。

デュナンといえばご存知のとおり、ジュネーブ条約と赤十字の推進者であり、『ソルフェリーノの思い出』の著者、そして第1回ノーベル平和賞受賞者でもあります。私にとって今回の探訪は、いまや国際都市といわれるジュネーブ(200以上も国際機関が集まっている)の、最初の国際機関であった赤十字の歴史を訪ねるものにもなりました。
ちなみに、赤十字の旗印は、白地に赤い十字ですが、これはデュナンの生まれた国、スイスに敬意を表するものだったと言われ、スイスの国旗(赤字に白い十字)をひっくり返したものがマークとなりました。

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バスチヨン公園にある宗教改革記念碑

そして、ジュネーブと言えば、やはり宗教改革の街です。みどころのひとつに、宗教改革記念碑があります。ジュネーブの宗教改革の貢献者である4人の大きな立像は、左から、ギヨーム・ファレル、ジャン・カルヴァン、テオドール・ベズ、ジョン・ノックスという順に並んでいますが、K先生のさらに詳細なガイドによると、カルヴァンだけ一歩前に出ているのが、横から見ると分るのだそうです。これまで何度となく訪れていたのですが、見方を変えることで、より新鮮に映りました。

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美しく、荘厳に聳え立つサン・ピエール・カテドラル

旧市街の観光の中心は、やはり外観も美しい、サン・ピエール・カテドラルでしょう。今回、新たに興味を引いたのが、ローマ時代にはジュピターの神殿があったというお話でした。じっくりと時間をかけて歴史に触れながら、何度でも訪れたい場所です。

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旧市街を観光できる、かわいらしいミニトラム。所要時間は30分程度

他にも、ジュネーブの長い歴史の中には沢山の悲劇があり、処刑場だった場所や、残酷な死を遂げた人物にまつわる話なども知ることが出来ました。
知られざる歴史に触れ、私にとって旧市街は、さらに重みをも感じる場所となりました。知れば知るほど実に奥深いジュネーブです。
「旧市街は、ジュネーブの歴史絵巻の舞台である」と表現される、そんな舞台に、ぜひ一度、足を運ばれてみては如何でしょうか……。

オルヴォワール

 

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