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澤畠久枝
6歳と3歳の男の子を持つ37歳の母。夫の海外赴任に伴い、2004年4月からジュネーブへ。現在、育児の傍ら現地語であるフランス語習得のため、勉強中。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ジュネーブの空から

初めての長期海外生活。
ジュネーブでの暮らしは、まだ始まったばかりです。

きれい好きなスイス人

ボンジュール!

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人、人、人で賑わった、2005年の国際モーターショーの会場

日本では「暑さ、寒さも彼岸まで」と言いますが、ここジュネーブでは、3月上旬から中旬に開催される「国際モーターショー」が終わると春が訪れる、と言われています。ちなみにこの「モーターショー」は今年で75回目。世界各国から、業界関係者はもちろん、自動車愛好家が欧州各国から集まるイベントで、連日多くの人が見学にきます。最新モデル等も披露され、自動車好きの息子たちにも大変楽しめるものでした。

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まるで日本の桜のような、木の枝いっぱいに咲いている白い花は、さくらんぼの木の花です

3月中旬からは本当にあたたかくなり、ジュネーブにも美しい春が訪れました。
スイス人と言えば、「衣・食・住」の中でも、「住」を重んじ、とてもきれい好きで知られています。これは、一軒家のお庭を見ただけでも、充分に頷けます。いつも、きちんと刈り込まれた爽やかな緑色の芝生。季節ごとに楽しめるお花や、果物の木が植えられていて、お手入れも入念です。一角は畑にして、野菜を作っている家も多いです。お庭には、テーブルと椅子を置いて、ティータイムやランチを楽しむ光景もごく自然なものです。
もちろん、お庭だけに限らず、家の中も同様に、どの部屋もきれいに整頓されていて、お掃除も行き渡っている、その徹底振りは、ヨーロッパの中でも「スイス人はきれい好き」という定評どおりのようです。

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手入れの行き届いた園庭

ところで、ジュネーブは、住宅難と言われています。需要があっても、供給が追いつかず住まいを探すことは困難で、2ヶ月以上もホテル住まいということも珍しくありません。ましてや外国人の私たちにとって一軒家に住むことは、至難の業か余程ラッキーであるか。
そんな中、いつも私が素敵だなぁと思うのは、マンションやアパートという限られたスペースでも、ゆとりの空間を上手に造っていることです。小さなバルコニーを、沢山のお花で彩り、テーブルと椅子を置いて、お庭付きの一軒家と同様に、ティータイムなどを楽しむスペースにしているのです。日本だったら、洗濯物が干してあるか、物置のスペースというイメージなのですが。
ちなみに、洗濯物はどこに干しているのか?というと、大抵は共同の洗濯場が地下にあるそうで、一家族、週1〜2回程度の洗濯しかできないのだとか。
建ち並ぶ建物は、外観も美しくお花で飾られています。住人だけでなく、第三者も心地よく楽しめることができるという、ここにも、スイス人の美のこだわりを感じるのです。学ぶべき点多し、と思いながら、いろいろな家を、ゆっくりと歩きながら見るのが楽しみです。

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車窓からは、緑の絨毯を敷きつめたかのような、牧草地の光景が眺められます

住宅以外にも、たとえば緑の絨毯を敷きつめたかのような牧草地、定規で引いたようにきれいな線模様のぶどう畑、大きさを整えて積まれている丸太など、あらゆる物がきれいに整頓されているようです。街の中もゴミで汚れている光景はあまり見あたりません。なぜか犬や馬等の糞はあちこちに放置されたままなのですが・・・。

4月で、ジュネーブでの生活も丸一年となりました。慣れるのに精一杯の一年でした。言葉の壁による不安も絶えませんが、外から見る日本の良さを実感したり、世界の出来事が身近に感じられたりと、少しずつ意識が高まってきました。そして何よりも、新しい出会いの中でさまざまな良い刺激を受けたことで、私の中の眠っていたアンテナが、徐々に動き出してきたような・・・。
この地で、私にとって大切な何か?をつかめそうな、そんな期待が膨らむ春です。

オルヴォワール

 

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