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澤畠久枝
6歳と3歳の男の子を持つ37歳の母。夫の海外赴任に伴い、2004年4月からジュネーブへ。現在、育児の傍ら現地語であるフランス語習得のため、勉強中。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ジュネーブの空から

初めての長期海外生活。
ジュネーブでの暮らしは、まだ始まったばかりです。

エコ事情/ごみ・リサイクルについて

ボンジュール!

ジュネーブの冬景色は、実にしっとりとした美しいものです。白銀で覆われた雪山を背景に、西洋の建物と木々のシックなバランスが、旅行雑誌や絵葉書に使われそうな処ばかり。
さて、漠然としたイメージを持ってジュネーブで暮らし始めた私ですが、あらためて「環境にやさしいヨーロッパ」という主婦の最も身近な視点で、日々の暮らしを眺めてみました。スイスのごみ処理とリサイクルについて、ご紹介します。

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旧市街に入る、上り坂の冬景色

ヨーロッパの中でもスイスは、ごみのリサイクル技術では最先端を行っているのだと、地元の人に伺いました。例えば、家庭ごみの分別回収は、自治体によって多少の差はありますが、かなり細かく決まっていて、各地域ごとに所定の回収ボックスがあります。「紙・ダンボール」「ペットボトル」「びん」「アルミ・缶」「電池」「衣服」「油」などです。住民の分別回収に対する意識や協力体制は、かなり高いという話も聞きましたが、日本と同様に、リサイクルのシステムを理解し、きちんと分別に協力するかしないかは、個々人の責任に委ねられているのだと感じます。
我が家も、地域の回収ボックスを利用していますが、この設置されたもの以外のごみについては、今も戸惑いがあります。回収ボックスに出す以外に、不燃ごみ回収日がないのです。週3回の回収は全て可燃ごみ。例えばナイロン系のごみや割れたガラスなどは、本来、どのように捨てればよいのか??? まだまだ奥は深いようです。

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自宅近くの所定リサイクル回収ボックス

また、日本に比べて紙ごみの出る量は、かなり少ないそうです。スイスは一般ごみの3分の1が紙ごみといわれ、この紙ごみ削減のための働きかけが活発です。この対策のマニュアルの始めには、「最も環境によく、経済的なのは、紙を使わないこと!」とあるのだそうです。日本と比較しても、購入品の包装はいたってシンプルです。ブックカバーをつける習慣もなければ、デパートなどでは手提げ袋も有料で、20円程度で購入します。

紙以外に、我が家で一番減ったごみは、食料品の包装ごみ(食品トレーや紙箱)と、スーパーのビニール袋です。皆さんもご存知のように、マルシェやスーパーの野菜・果物売り場は、“ばら売り”が主流です。自分で薄いポリ袋に好きな量を入れ、はかりに載せて、品物の番号のボタンを押し、出てきたシールを袋に貼ります。
最近、そのポリ袋すら使わず、直接、品物にシールを貼っているご婦人を見て、小さな感動を覚えました。日本でも、“マイバックを持参しよう”という呼びかけが始まってから随分と経っていますが、一家族でも多く実践することで、資源を無駄にせずに済むと思います。
私は、日本ではなかなか実践できずにいたので、どんどん溜まる一方でした。しかし、ジュネーブの暮らしの中では、無料のビニール袋を一切置いていないスーパーを利用するようになり、我が家からは、この袋が消えました! ぜひ、皆さんもごみ削減のために、“マイバック”を試してみてください。

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スーパーの野菜・果物売り場のはかり

当たり前のことですが、資源を守るためには、使わない、同じものを再利用する考え方が大切だと思いました。地球温暖化の深刻な状況を、連日のように見聞きするなかで、一番身近である家庭ごみを減らすことが重要だと感じます。私も努力していきます。

オルヴォワール

 

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