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澤畠久枝
6歳と3歳の男の子を持つ37歳の母。夫の海外赴任に伴い、2004年4月からジュネーブへ。現在、育児の傍ら現地語であるフランス語習得のため、勉強中。

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暮らしエッセイ

ジュネーブの空から

初めての長期海外生活。
ジュネーブでの暮らしは、まだ始まったばかりです。

長男、幼稚園に通う

ボンジュール!

ジュネーブでは、8月23日から新学期を迎え、いよいよ長男が楽しみにしていた幼稚園が始まりました。ジュネーブ州では、初等教育8年間のうち、任意の幼稚園通園が2年間あり、引き続き小学校が6年間あります。小学校の敷地内に幼稚園の校舎があり、気分はすでに小学生です。
日本人の多くは、子供をインターナショナル・スクールに通わせます。わが家でも同じように考えていましたが、地域に溶け込めることや、送迎・地理的諸問題等々、現地校の良さを友人から教えてもらい、フランス語一色の現地校へ入園させました。
2年間は任意なので、半日のみ通う児童も多く、長男の適応具合や精神的負担も考え、しばらくは午前中のみの通園にしました。

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長男が黒板に自分の名前の入った絵を掲示する様子

初日、「お家に早く帰ろうよー」と泣き出した長男ですが、次の日からは、「早く幼稚園行こうよ」と急がすほどに。元気に楽しんでスタートできたことを、何よりも有り難いことと感謝しています。
朝、教室に入ると、自分の名前が書いてある動物の絵(長男の絵はねずみ)を、黒板に張ることから始まります。その後は、絵を描いたり、工作をしたり、歌を歌ったり、小さいパイ菓子をもらってきたり、校庭で運動したり……。
また名前が珍しいのか、「KOJI、KOJI(コジ、あるいはコージ)」とクラスメイトから呼ばれ、朝の挨拶や握手をしてくれるらしく、毎日楽しく通っているようです。

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教室で子供たちが絵を描いている様子を見守る先生

そんな長男ですが、4週目を迎えた日の朝、「今日は幼稚園行かない」と言い出しました。無理強いせず、休むことにしましたが、言葉が全く分からない、伝えられないという環境の中、彼なりに我慢していることがあったようです。
幼稚園では“おしっこ”をするとき、ズボンを下げて立ったままするのですが、自宅では座ってさせていたため、最初の2日間は、ズボンを濡らして帰ってきました。それ以後、学校ではトイレを我慢してしまうのです。すぐに自宅で練習を始めました。
また、おやつと飲み物を持参するのですが、ボトルの蓋を開けられず、飲むことができずにいた長男。自分で開けられるものをあれこれと探し、ようやく丁度良いボトルをみつけました。

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教室の中の様子

赴任する前、海外赴任の経験のある友人に、「子供は柔軟性があるから、すぐ溶け込めると思われるけど、実は環境に馴染むために、精一杯努力しているのよ」という話を聞いていました。また現地でも、長年教職に就いている日本人の友人から、「大きな変化はストレスになっているから、子供の立場で考え、なるべく負担が少なくなる工夫をしてあげてね」と、同じ事を教えて頂きました。
フランス語でのコミュニケーションが、以前にもまして必要になった今、不安と焦りがこみ上げ、私自身もちょっとしたスランプに陥りました。しかし、けなげに頑張っている長男の姿、成長ぶりに勇気づけられ、子供と共に前向きに頑張ろうと思う、今日この頃です。

オルヴォワール

 

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