◆日本と似ている? スリランカの新年の迎え方
◆結婚式
◆結婚式−2−
◆伝統の行方は????
◆突然の別れ
◆空腹の日々
◆ワンダーランド
◆2つの顔
◆2度ある事は・・・
◆ほこり多き街
◆厚い壁
◆雨の季節
◆音もなく忍び寄る恐怖
◆迷路の中の宝たち
◆Mamaと呼ばないで
◆頭は使いよう
◆洗面器の底の楽園1
◆洗面器の底の楽園2
◆季節はずれのクリスマス
◆5年に一度の熱い季節
◆とうとう上陸
◆楽しい道中

武田泰子
1965年、東京都生まれ。小さいころから外国が大好きで、これまでに訪れた国はおよそ30カ国。「給料をせっせと貯めては、旅行につぎ込み、あちらこちらと飛び回ってきた」と言う。その好奇心に加えて、ボランティアへの思いが高まり、8年前、一般企業を飛び出し、フィリピン、旧ユーゴスラビアをはじめとした国々で人道支援活動などを経験。現在、NGO(非政府機関)に所属する夫に同行し、スリランカでの支援発掘に力を注ぐ。海の向こうでの生活はまだまだ続く。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ウキウキ地球ウォーカー

さまざまな国での暮らしを経験。
支援活動に奔走する毎日を送る武田さんです。

とうとう上陸

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真っ暗な夜のバーベキュー。オレンジ色のタンドリーチキンは、1つ約180円

衛星放送でそのニュースを耳にした時、しばらく動けなくなった。そう、恐れていた鳥インフルエンザがとうとうアフリカにもやってきたのだ。確認されたのはナイジェリア。西アフリカに位置し、タンザニアからは遠い。しかし、陸続きなのだから、こちらにやってくるのは時間の問題と言えるだろう。既にドイツやアフリカの協力の下、対策準備も進められている。

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パック詰めされた鶏肉。丸1羽買うこともできる(右)

タンザニアの人は、よく鶏を食べる。夕方になると、シャッターが下りた店舗の前に、どこからともなく道具が運ばれ、街のあちこちで煙が上がる。暗い中、炭火焼のバーベキューが始まる。その煙と匂いにつられるように、周りには人がいっぱい集まっている。日本の焼き鳥のように串刺しした豚や牛も焼かれ、中にはインド風のタンドリーチキンまである。見るからに美味しそう。

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市場の鶏売り場。元気なニワトリが、1羽約270円から。大きさにより違ってくる

一般の家庭でも鶏を飼っているところが多い。車で走っていると、放し飼いにされたニワトリがよく目の前に飛び出してくる。こっちはヒヤヒヤだが、あっちは全く自由なものだ。よく運動させているせいか、肉は引き締まっていて美味しいが、肉付きが悪く食べ応えにちょっとかける。また卵は1個10円〜15円程度で売られている。しかし、ここに日本との大きな違いがある。なんと黄身が「黄」身じゃなく、白いのだ。目玉焼きをすると、ぱっと見てどこに黄身があるのかわからない。オムレツにすれば、まるで何か別の食べ物のようにさえ見えてしまう。長年黄色い卵に慣れてきた私は、いつになっても物足りなさを感じてしまう。

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近所の卵売り場のニワトリたち。何かもらえると思ったのか、こっちに集まってき

市場では、これからの運命を知ってか知らずか、かごの中でニワトリたちが賑やかにおしゃべりをしている。生きたまま売られているのだ。買われたニワトリは、足を縛られ、頭に載せられたり、自転車のハンドルにぶら下げたりして生きたまま連れて行かれえる。問題はその先だ。食べるためにはさばかなければいけない。幸か不幸か、私はこれまでその方法を取得せずにきたので、その新鮮さを味わうことができない。割高ではあるが、スーパーの冷凍庫で固まったパック物が用意されている。これほどまでに庶民の生活になくてはならないニワトリ。暗闇のバーベキューパーティーが活気を失わないためにも、そしてニワトリで生活を支えている人々のためにも、鳥インフルエンザの問題が大きくならないといいのだが。世界中で被害を受けて、不安な日々を過ごしている人々が、一日も早く笑顔を取り戻せる日が来ることを心から祈っている。

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卵らしくない色の卵。これはまだ黄色っぽい方かも

 

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