◆日本と似ている? スリランカの新年の迎え方
◆結婚式
◆結婚式−2−
◆伝統の行方は????
◆突然の別れ
◆空腹の日々
◆ワンダーランド
◆2つの顔
◆2度ある事は・・・
◆ほこり多き街
◆厚い壁
◆雨の季節
◆音もなく忍び寄る恐怖
◆迷路の中の宝たち
◆Mamaと呼ばないで
◆頭は使いよう
◆洗面器の底の楽園1
◆洗面器の底の楽園2
◆季節はずれのクリスマス
◆5年に一度の熱い季節
◆とうとう上陸
◆楽しい道中

武田泰子
1965年、東京都生まれ。小さいころから外国が大好きで、これまでに訪れた国はおよそ30カ国。「給料をせっせと貯めては、旅行につぎ込み、あちらこちらと飛び回ってきた」と言う。その好奇心に加えて、ボランティアへの思いが高まり、8年前、一般企業を飛び出し、フィリピン、旧ユーゴスラビアをはじめとした国々で人道支援活動などを経験。現在、NGO(非政府機関)に所属する夫に同行し、スリランカでの支援発掘に力を注ぐ。海の向こうでの生活はまだまだ続く。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ウキウキ地球ウォーカー

さまざまな国での暮らしを経験。
支援活動に奔走する毎日を送る武田さんです。

5年に一度の熱い季節

photo01

大統領候補の特大ポスター。とにかく目立つし、笑顔もさわやか

12月14日、タンザニアはいつにも増して人々の熱気に包まれていた。
この日タンザニアでは5年ぶりの総選挙が行われた。
当初は10月末に予定されていたのだが、副大統領候補の一人が突然亡くなり、選挙が延期された。40年前までは独立国であり、現在はタンザニアの観光地でもあるザンジバルでは延期されることなく選挙が執り行われたが、選挙当日の前後、居住地域からの外出禁止令を出した団体もあったほど、ここの「選挙」には危険なイメージがある。10年前、前ムカパ大統領が選任された際、ザンジバルでは内戦状態に陥り、多くの難民が発生した。日本の「選挙」とは大きな違いがある。今年ザンジバルでは、数カ所で暴動が起こり死傷者が出たものの、前回に比べると静かな方だったという。

photo02

よく行くスーパーのお兄さん。ちょっと緊張気味のポスター

こちらでも選挙運動はある。日本と同じように、町中にポスターが張られ、軽トラックの荷台に何人もの支援者が乗り、歌ったり叫んだりしながら街を走り回る。時には街角に人だかりができ、暑い中、候補者が必死の思いを伝える。中でもタンザニアの与党CCM(革命党)は資金が豊かなせいか、政党カラー(黄色と緑)で彩られたポスターと、それをプリントしたTシャツを着た支援者が後押しする。一度は、ポスターをプリントした提灯まで目にしたことがある。(残念ながら)他の政党は、白黒のポスターで枚数も限られている上、指名手配のような写真の扱いで、残念ながら目立たなかった。ここモロゴロでも選挙活動は盛んに行われ、一度は大統領候補も訪れた。

photo03

レジの前でリラックスするお兄さん。もうこの姿を見ることは無いだろう

そんな中、私の中では気になる議員候補者がいた。いつも買い物に行くスーパーのおじさん(お兄さん?)。ある日買い物に行くと、CCMの大統領候補ポスターの隣に、見たことのある顔が……。店に入って早速本人に聞いてみると、間違いなく立候補したとのこと。たまたま持ち合わせていたカメラで記念の一枚。それ以来、彼が店に出ることはなくなってしまった。彼のお兄さんでもある店のオーナーは、「選挙活動で忙しいから」と、ちょっと寂しそうに話していた。つい先日、無事に当選したと聞かされた。「これからは国中を動かなきゃいけないから」とまたまた彼のお兄さんは寂しそうだった。

photo04

街角での選挙演説。多くの有権者が耳を傾ける

結果的には、CCMから立候補したキクウェティ大統領が選任され、12月21日には各国の要人を迎え大統領就任式が行われた。その時間帯は、気のせいか街中もひっそりしていた。皆、ラジオやテレビに釘付けだったようだ。

photo05

大統領就任式、とある事務所の様子。皆、新大統領のスピーチに釘付け

タンザニアの未来が大きく変わっていくスタートの日。仕事など手につくはずがない。55歳という若さで就任したキクウェティ氏は、10年もの間、外務大臣を務めた経験もあり、投票数の80%を獲得して当選した。大きな期待が寄せられている。余談だが、その新大統領、実はわが家のお手伝いさんのおじさんにあたるという。本当かウソか、写真を見比べてご判断を。

photo06

タンザニア新大統領と我が家のお手伝いさん。親戚関係と言うけど、真相はいかに???

 

Page up

 

Copyright (c) 2001-2007 Rissho Kosei-kai. All rights reserved.