◆日本と似ている? スリランカの新年の迎え方
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武田泰子
1965年、東京都生まれ。小さいころから外国が大好きで、これまでに訪れた国はおよそ30カ国。「給料をせっせと貯めては、旅行につぎ込み、あちらこちらと飛び回ってきた」と言う。その好奇心に加えて、ボランティアへの思いが高まり、8年前、一般企業を飛び出し、フィリピン、旧ユーゴスラビアをはじめとした国々で人道支援活動などを経験。現在、NGO(非政府機関)に所属する夫に同行し、スリランカでの支援発掘に力を注ぐ。海の向こうでの生活はまだまだ続く。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ウキウキ地球ウォーカー

さまざまな国での暮らしを経験。
支援活動に奔走する毎日を送る武田さんです。

季節はずれのクリスマス

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クリスマス気分を感じさせてくれる数少ないお店。ちなみに1番小さいツリーが1万円!(外国人料金?)

日本では11月に入ると、街のあちらこちらでイルミネーションがきらめき、弾むようなクリスマスソングが流れ出す。宗教に関係なく、日本中でこのイベントを楽しみにしている。しかしここモロゴロは、ちょっと様子が違う。

 

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道ばたでクリスマス用品を売るお兄さん。ツリーには雪ではなく、埃がかぶっていた

タンザニアの宗教は、約30%がイスラム教、キリスト教が25%、残りが昔からある伝統的な宗教や少数ではあるがヒンズー教などもある。そうは言われているが、実際に生活していると、どうもイスラム色を強く感じる。そのせいか、クリスマスもかなり質素。いくつかの店では、クリスマス用の飾りやカードを売り始めるが、それも12月に入ってから。商店の店先も、特にクリスマス用に飾られるわけではなく、いたって普段どおり。それにこの暑さ。まったくと言っていいほど、クリスマスムードを感じる事ができずに時間がすぎた。

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あるレストランのキリン。いつもと違いちょっとだけクリスマス気分(?)

クリスマスイブ、街に出てみると、何と街角で生のもみの木を売る人を発見! これから買う人がいるのだろうか? 結構せわしい感じがする。一部の商店街ではクリスマスっぽいディスプレイになっていた。行ってみると、おもちゃ屋から写真屋、いたっては手芸屋まで、店先にクリスマス商品を並べている。お陰でちょっとだけ気分が出てきた。

 

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カードや飾りも結構色々と揃っている。中には音がなるカードまであった

その夜、たまたま眠れずに夜更かししていると、真夜中すぎに、にわかに太鼓の軽快なリズムが響き渡り始めた。そして午前1時頃には次第に大きくなり、人々の奇声や音に反応する犬の遠吠えがリズムを添える。何とそれが朝の7時まで。犬が疲れた明け方には、鳥がパーティーに参加していた。うまくできている。話によると、この太鼓は、キリストが生まれたと言われている時間に始まり、お祝いの意味を込めて一晩中叩かれているらしい。

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ホテルのフロント。流石にこういうところではクリスマスの飾りを見ることができる

クリスマス当日、人々は教会で特別なミサに参加し、その後、親戚や友人宅を訪問して、この神聖な日を祝うという。私も現地の友人宅に招待された。街に出ると、いつものような活気はなく閑散としていた。歩いている人達は綺麗な洋服を身に付けている。中には既に祝いの席で飲み過ぎたのか、千鳥足の男性に何人かに出くわした。友人宅にはツリーやカードが綺麗に飾られ、特別に用意された料理が何品も運ばれてきた。家族全員が集まり、お祝いの後にそのご馳走を堪能する。とっても平穏な時が流れていた。私のこれまでのイメージからはかなり遠い、暑い、熱いクリスマスだった。

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友人宅のクリスマスランチ。次から次へと料理が出てきた

 

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