◆日本と似ている? スリランカの新年の迎え方
◆結婚式
◆結婚式−2−
◆伝統の行方は????
◆突然の別れ
◆空腹の日々
◆ワンダーランド
◆2つの顔
◆2度ある事は・・・
◆ほこり多き街
◆厚い壁
◆雨の季節
◆音もなく忍び寄る恐怖
◆迷路の中の宝たち
◆Mamaと呼ばないで
◆頭は使いよう
◆洗面器の底の楽園1
◆洗面器の底の楽園2
◆季節はずれのクリスマス
◆5年に一度の熱い季節
◆とうとう上陸
◆楽しい道中

武田泰子
1965年、東京都生まれ。小さいころから外国が大好きで、これまでに訪れた国はおよそ30カ国。「給料をせっせと貯めては、旅行につぎ込み、あちらこちらと飛び回ってきた」と言う。その好奇心に加えて、ボランティアへの思いが高まり、8年前、一般企業を飛び出し、フィリピン、旧ユーゴスラビアをはじめとした国々で人道支援活動などを経験。現在、NGO(非政府機関)に所属する夫に同行し、スリランカでの支援発掘に力を注ぐ。海の向こうでの生活はまだまだ続く。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ウキウキ地球ウォーカー

さまざまな国での暮らしを経験。
支援活動に奔走する毎日を送る武田さんです。

洗面器の底の楽園2

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群れを守るバッファローのオス。何とも頼もしい。

前回、感動を伝えきれなかったので、引き続きンゴロンゴロ国立公園を案内したい。
国立公園は正面入り口とクレーターへの入り口との2カ所で入場料を支払う。小高い壁を下っていき周りをぐるりと見渡すと、自分がクレーターの底にいることを実感できる。大地にはさえぎる物がなく、広大な平原がただただ広がっている。こんな景色が日本にはあるのだろうか……と考えてしまう。ガイドの案内で車が進んでいく。彼らはライオンやチーターなどの珍しい動物がどの辺にいるのかよくわかっている。最初に驚かされたのはバッファローの群れだ。100頭以上はいるであろう大きな塊。のんびりと草を食んでいる。オスはたったの1頭だけ。群れの脇に立ち、周囲を注意深く監視している。その形相は険しく、少しでも危険を感じたら体当りたりしそうな勢いだ。刺激を与えないように、なるべくゆっくりと車が進む。

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湖に広がるピンクの帯は、フラミンゴの群れ。大地に色を添える。

前方に一台の車が止まっていた。聞くと、チーターが草むらに隠れていると言う。大抵サファリツアーでは、車高のある(時にはバスよりも高い)車が利用されるため、遠くでも、草むらでも上から良く見える。しかし私たちの場合はランドクルーザーだったため、残念ながら姿を見ることができなかった。余談だが、チーターはとてもデリケートな動物で、エンジン音や人の気配を感じただけでストレスが溜まり、繁殖に影響を及ぼす。希少動物だけにじっくり見たいのは山々でも、できるだけ早く離れることが大切だ。

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湖のほとりでくつろぐライオンの親子。やっぱりここにもオスの姿はない。

クレーター内には小高い丘があり、その上に誘導された。すると、離れた草むらに数頭のライオンが横たわっている。ライオンとの初対面! 気持ちが躍る。遠くにいるにもかかわらず、なぜか話し声が小さくなる。お腹がいっぱいなのか、とっても気持ちよさそうに目をつぶっているのがわかる。群れの中にオスの姿はなかった。

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奪ったバナナを満喫する猿。

ランチは湖のほとりで。クレーター内には何カ所かトイレ休憩ができる場所があり、ここもその一つ。湖の中ではカバが浮き沈みをし、何とものどかな風景。広大なだけに移動中はほとんどと言っていいほど他の車に会うことはなかったが、さすがにここには街中を思わせる数の車が集まっていた。

 

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チーター絶滅の危機を警告するポスター。

お伝えしたいことはキリがないが、最後にもう一つ。途中、サファリカーの屋根に登って動物を眺めているグループに出会った。確かに眺めも気分もいいだろう。しかし、とても危険な行為だ。私たちを担当してくれたガイドがすかさず注意をした。先日も日本人観光客が猛獣に襲われて亡くなったと言うニュースが流れた。注意をしていても運悪く犠牲になる場合もあるが、多くは本人の気のゆるみから起こっている。サファリではあくまでも動物が主役。変に刺激を与えず、自然の姿を少しだけ覗かせて頂くという謙虚な気持ちで訪れてほしい。

 

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