◆日本と似ている? スリランカの新年の迎え方
◆結婚式
◆結婚式−2−
◆伝統の行方は????
◆突然の別れ
◆空腹の日々
◆ワンダーランド
◆2つの顔
◆2度ある事は・・・
◆ほこり多き街
◆厚い壁
◆雨の季節
◆音もなく忍び寄る恐怖
◆迷路の中の宝たち
◆Mamaと呼ばないで
◆頭は使いよう
◆洗面器の底の楽園1
◆洗面器の底の楽園2
◆季節はずれのクリスマス
◆5年に一度の熱い季節
◆とうとう上陸
◆楽しい道中

武田泰子
1965年、東京都生まれ。小さいころから外国が大好きで、これまでに訪れた国はおよそ30カ国。「給料をせっせと貯めては、旅行につぎ込み、あちらこちらと飛び回ってきた」と言う。その好奇心に加えて、ボランティアへの思いが高まり、8年前、一般企業を飛び出し、フィリピン、旧ユーゴスラビアをはじめとした国々で人道支援活動などを経験。現在、NGO(非政府機関)に所属する夫に同行し、スリランカでの支援発掘に力を注ぐ。海の向こうでの生活はまだまだ続く。

◆地球のどこかで
暮らしエッセイ

ウキウキ地球ウォーカー

さまざまな国での暮らしを経験。
支援活動に奔走する毎日を送る武田さんです。

音もなく忍び寄る恐怖

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マラリアを媒介するハマダラ蚊。その中でも懐卵期のメスだけが刺してくる。

その日は早々と来てしまった。日本の日常生活では心配する事がない病気、マラリアに襲われた。特に蚊に刺されやすい体質の私にとっては、最も恐れていた病気だった。
ここモロゴロはタンザニアの中でも、上位を争うと言われているほどマラリアの発症が多い街だ。マラリアは、アジアやアフリカで多い病気で、蚊を媒介に発症し、予防接種等がない事でも知られている。一般には風邪の様な症状が現れ高熱にみまわれる。早期の治療と静養が必須だ。マラリアにも種類があり、中には、一旦治癒してもその寄生虫が体内に残り、体調が弱まったりすると再発するものもある。幸いここのマラリアは熱帯性マラリアで、単発のタイプ。何とか完治できたとしても、その2週間以内に再び寄生虫が体内 に入った場合は命を失う恐れがかなり高くなる。世界中では毎年約270万人がこの病気の犠牲になり、その内の75%がアフリカの子供達である。

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マラリア検査キット。意気地なしには、気軽に利用できない???

忙しい日々が続き体力がすっかり弱まっていた。朝起き上がろうとすると、腰に鋭い痛みが走り体を動かす事が出来ない。やっとの事体を持ち上げたが歩けない。足を一歩出すだけで腰に響く。偶然家にコルセットがあった。無理を続けたからきっとギックリ腰になったのだろうと思い、この小さな街でどこまで適切な治療が受けられるのか不安を抱えながら、コルセットのお陰でやっとの事一日を終えた。しかし次の日になると、嘘のようにその痛みが消えていた。その代わりに今度は風邪の症状が出てきた。我が家には、マラリアの発症を自分で調べられる検査キットと、副作用が少ないと言われている特効薬が常備されている。しかしその検査はというと、指先に自分で針を刺し、血を採らなければならない。どうしてもそれが出来ない私は結局病院へ行った。

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タンザニアの入り口、ダルエスサラームにある国際空港。こぢんまりとしてわかりやすい。

日本人の私にとってはとてもショッキングな出来事だったが、タンザニア人の友達はそれ程驚いた様子もなく、笑顔で一言。「タンザニアへようこそ!」

 

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