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◆地球のどこかで 暮らしエッセイ
さまざまな国での暮らしを経験。 支援活動に奔走する毎日を送る武田さんです。
雨の季節
バケツをひっくり返したような雨が降り続く。庭は水びだし。
とうとう待ちに待った季節がやってきた。からっからに乾ききった大地を一気に潤すかのように雨が降り出した。これまで埃に苦しんできたのは、人間だけではない。あちこちにある緑の草木も、埃が積もって息苦しそうだった。ようやくシャワーを浴びることが出来て、生き返ったように輝きだす。
こちらの雨の降り方は半端じゃない。バケツをひっくり返したかのように……と言うが、まさしくその感じ。雨量もさることながら、その音に驚かされる。我が家の周囲は多くの木々に囲まれているため、風が吹くととてもにぎやかになる。そこに輪をかけて、雷が鳴り響く。ウルグル山脈の麓に位置しているため、雷もすさまじい。実は、嵐が苦手な私にとっては、頭の痛い季節がやってきたことになる。
普段の庭の様子。眩しいほどの日の光に照らされた、埃だらけの草木。
ここでは山から流れてくる水を利用しているが、この時期になると水の色が赤くなる。少し時間を置くと、砂が沈殿するが、色はそのまま。疲れをとろうとお風呂に入ろうものなら、まるで鉄分の多い温泉のよう。成分が不明な分、癒されるどころかかえって気疲れする。お湯も限られているから、半身浴。正直、あまり気分のいいものではない。家の中にも雨が降る。天井には所々にシミがあり、かなりの歴史を感じる。いつか天井が落ちてくるのではないかと、不安が残る。
雄大な自然に触れる毎日。その偉大さに声も出なくなるほどだ。
こういう天気だと、病気にもかかりやすくなる。特にマラリアは、雨で蚊が多くなるため発症しやすい。なので、病院は大忙し。周りにいる現地の知り合いも、頭が痛いだの、お腹がおかしいだの、色々と症状を訴えてくる。 朝晩はとても寒く、毛布は必需品。アフリカのイメージが、大きく塗り替えられていく。自然の偉大さを、また一つ見せつけられた。
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