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風のように生きる〜葉祥明の世界

絵本の扉を開いてください。
のびやかで雄大な自然の風景、そして穏やかでやさしい言葉が語りかけてくれます。

葉祥明さんインタビュー 自分らしく生きよう

Q 葉さんの絵本の中で描かれている世界は、常に穏やかで、静かで、やさしいですね。

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そうですね。ほっとする風景、平和な世界を描いてます。一人ひとりの心の中の平和ですね。心の中に平和を築くことがとても大事なんです。そして、自分らしく生きること。あくまでも人生の主人公は自分なんです。自分をよく知って、自由な気持ちでいることが大切。
僕は、子供向けの本を多く創っていますが、子供時代に自分自身をたくさん見つめて、自分がどういう人間なのかを知ってほしいと願って描いています。
子供たちには、しっかりと「自分」を持ってほしいですね。外界の大きな流れや変化に流されない、冷静に物事を見られる人間に成長してほしいと思います。


Q 「自分らしく生きる」というのは、女性の生き方を応援する「FOO.」のコンセプトでもありますが、どうすれば「自分らしさ」を発見することができるでしょうか。

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それには、ゆっくりとした時間が必要なんです。自分を振り返る時間。一人孤独になって自分自身を見つめたり、やりたいこと、好きなことをやるというね。そういう時間の中で、自分らしさに気づいていく。そしてそれは、内面を育むトレーニングでもあるんです。
女性はね、ある年齢になると、毎日鏡を見るようになるでしょう。<これが私。今日は化粧のノリがいいわ。ちょっと肌が荒れてるかしら>。そうやっていつも自分を鏡で見るのはとてもいいことです。でもね、<自分の表面だけが美しければいい>というのではだめですよね。バランス感覚が大事。自分をしっかり見つめながら、社会もしっかり見据えていくというね。


Q 女性の社会における可能性が広がる一方で、選択肢があまりに多くて、自分自身を見失うこともあるように思いますが。

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大切なのは、やっぱり「自分らしく」ってことなんですね。あまり固定観念に捉われないで、自由な発想で生きてほしいと思います。ただ、自由にはルールがありますね。自分自身や他人の心や体を傷つけない限りにおいて、ということ。
これからの女性はいいですよ。昔の女性に比べて職種も増えて、なれないものはほとんどないです。好きな生き方ができるベースができましたね。だからこそ、自分らしく生きることを大切にしてほしい。
まずは、パーソナリティーを大切にした自然な生き方を選ぶことです。無理がないから心が穏やかでいられます。そうすることで心の中に平和を創ることができる。自由でストレスのない人生をおくる人が増えていけば、おのずと、社会も平和になっていくように思います。


Q 心の平和というのが、幸せを感じられる生き方に繋がっていくということですか。

「幸せ」ってなんだと思います?
地位や権力、お金を得るというのは、喜びです。しかし幸せっていうのは、心の状態を言います。物事や肩書きじゃない。心がどういう状態かということ。嬉しい事とか物というものでもない。僕が思うには、ピースフルな状態。心が安らいでいるということ。それが幸せ。ですから、外界のものとは関係ないんです、心のあり方だから。
たとえば、独りっきりで外に出かける。公園でぽつんとたたずむ。そしてシーンと静まりかえった空気を感じる。
「うふふ。嬉しい」
すごく気持ちいいんですね。だから、それだけで何もいらない。
そうなんです。こういうのを幸せって言うんです。単純で、どこにでもあるものなんです。毎日毎日、一瞬一瞬で味わうことができるんです。

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僕の描いた絵本『しあわせってなあに?』(自由國民社)の中で、犬のジェイクがインタビューしてるんです。セントラルパークの中で、リスやハトやカメに「君のしあわせってなあに?」ってね。みんな答えは同じなんです。ご飯食べて、安心して、日向ぼっこしてることだよって答えるのね。ウサギも白鳥もみんなそうなんです。
人間もね、同じなんですよ。ただね、その価値に気づけないですね。普通に息をして生きていることに対して、「ああ、幸せだぁ」ってなかなか思えないでしょ。


Q 同じ毎日を過ごすのでも、視点を変えることで、幸せな気分で暮らしていけるということですね。

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たとえばお皿を洗うとするでしょ。今はどこの家庭でも簡単にお湯が出ますよね。お風呂に入ってるんですよ、手が。気持ちがいいでしょ。そして、洗ったお皿がピカピカになる。並べて眺めながら、モネの絵を観てるみたいな気持ちになったら、どうです? 幸せになれるでしょ。毎日家事をこなすのは大変だけれども、大変だと思っていることをそう思わないで、価値や意義や目的をしっかり認識すると、違った見方ができると思うんです。
“癒し”とか“慰め”っていうのは、ちょっと疲れたから休むっていう意味合いに思えるけれども、そうではなくて、積極的に前向きな生き方をすれば、「私には癒しが必要なの」っていうことがなくなると思いますね。イキイキと暮らすことで、癒しとイキイキが一体化して生きていける。癒しと行動が一緒になるような生き方。
ぜひ、女性の皆さんには、自分らしさを存分に発揮していただいて、人生まるごとの大きな幸せをつかんでほしいと思います。それが、みんなが幸せになれる平和な世界に繋がっていきますから。

 

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