●夫婦でエジプトオイル
エジプトには何十種類ものオイルがあり、古代エジプト時代より宗教儀式や民間療法としてオイルマッサージが行われてきた。土産物屋には必ず、色とりどりのかわいらしいランプの形をしたオイル入れが売られている。サイズも大小さまざまでお土産にぴったり!
ギザの町で、ある一軒のオイル店に立ち寄った。店先には漢方薬が売られており、奥の部屋へ入って行くと不思議な空間が広がっていた。ほのかにお香のかおりが漂い、壁に備え付けられた棚には、オイルの入った瓶やランプの形をしたオイル入れが、いくつも置かれていた。備え付けの棚は鏡張りになっており、それらのガラス瓶たちが鏡に反射し、色鮮やかな赤や黄色の光を放っていた。
このオイル店の店主は、サミール・アリ・ババというちょっと怪しげな男性。名刺には「Egyptian Healer」と書いてあり、本人曰く、エジプトでも有名なHealerで、マッサージにはパワーが込められており、チャクラを見ることができると言う。チャクラとは、見えない光の輪をした生体エネルギーで、古くからインドでは身体の中にこのチャクラが七つ存在すると言われている。
サミールさんの仕事は、その人の身体に合わせたオイルを調合し、オイルとマッサージでその人にパワーを与え病気を治すことだと言う。腰痛持ちの夫と頭痛持ちの私は、それぞれ違った数種類のオイルが良いと勧めてもらったのだが、値段が予算オーバーだったので話を聞くだけにした。
オイルは買わないけれど、Egyptian Healerのマッサージを体験してみたい。値段交渉の末、私は肩を、夫は腰をそれぞれ十分間だけマッサージしてもらうことにした。時間が短かったせいなのか、それとも夫婦共々鈍感なせいか、二人ともサミールさんのパワーを感じることはできなかった。
マッサージが終わるとサミールさんは、私たち夫婦についていくつか質問し、アドバイスをくれた。
「もし子どもがほしいなら、蜂蜜と種をたくさん食べなさい」
「ご主人は奥さんのことをとても愛しており、いつも奥さんを喜ばせようとして、それがたまにプレッシャーになっている。だから奥さんは、ご主人に対してもう少し控えめにした方が良い」
夫に本当にそうか尋ねると首をかしげていたが、時々夫に対して横柄な態度を取ることがあるのは事実なので、少し反省した。
●ヘンナタトゥーでエジプト風おしゃれ
エジプトの女性のおしゃれにヘンナはかかせない。ヘンナとは、インド・中近東地域に生息するシコウカ(指甲花)とも呼ばれるミソハギ科の潅木の葉の粉末で、昔から爪、肌、髪などの染料として使われてきたそうだ。現在も、髪を染めたり、結婚式などで手や足に美しい模様を描くなど、広く愛用されている。
観光客もホテルや土産物屋で手軽にヘンナタトゥーができる。早速私もやってもらうことにした。イスラム風の模様だけでなく、現代的なもの、女性のヌード(男性向け?!)などたくさんのデザインがあり、どんなタトゥーを入れたいかはサンプルを見て決めることができる。タトゥーを入れてもらうのに約十分、乾くまでに約三十分でできあがる。乾いた後は水に濡れても大丈夫。一週間から十日で自然に消えるので、旅の思い出にはピッタリかも。左手に描いてもらったイスラム風の絵柄がとても気に入ったのだが、夫には不評でちょっとがっかり。
●あま〜いお菓子で体を癒す
エジプトのデザートはとっても甘い。甘いお菓子をいただくときはミントティーかトルココーヒーがおすすめ。甘い物が大好きな私は、観光の途中でカフェに入る度にお菓子を食べた。ファティーア・エジプシャンパンケーキ(エジプト風パンケーキ)は、お好みでバナナ、レーズンなどを入れて焼き、焼きあがったら粉砂糖をたっぷりふりかける。パイ生地のようなサクサクした食感でとてもおいしく、また食べたくなる味だ。
バスブーサは、硬いカステラのような焼き菓子をシロップ付けにしたもので、中にはレーズンや木の実が入っている。バスブーサはとてつもなく甘く、夫は一口食べただけで、それ以上は食べることができなかった。私はこの甘さが後を引き全部平らげてしまった。
遺跡巡りは思いの他体力を消耗する。疲れた身体に甘いお菓子は良いかもしれない。
参考:エジプト観光局 http://www.egypt.or.jp/index.html |