◆鎌倉 寺社と美術館
めぐり(前編)

◆鎌倉 寺社と美術館
めぐり(後編)

◆房総 自然の空気を
深呼吸(前編)

◆房総 自然の空気を
深呼吸(後編)

◆秩父 シイタケ狩りと
カブトムシ捕り(前編)

◆秩父 シイタケ狩りと
カブトムシ捕り(後編)

◆京都・奈良 歴史の
香りに包まれる旅(前編)

◆京都・奈良 歴史の
香りに包まれる旅(後編)

◆箱根 富士と紅葉と
温泉、そして静寂(前編)

◆箱根 富士と紅葉と
温泉、そして静寂(後編)

◆人形町・浅草 夫婦で江戸情緒満喫の旅(前編)
◆人形町・浅草 夫婦で江戸情緒満喫の旅(後編)
◆番外編・第1回
交渉はエジプトの文化

◆番外編・第2回
エジプトでの癒し&
おしゃれ体験

◆番外編・第3回
巨大遺跡と雄大な
ナイル川

◆軽井沢・新緑の旅
(前編)
◆軽井沢・新緑の旅
(後編)

◆那須高原の美味しい
空気を満喫(前編)

◆那須高原の美味しい
空気を満喫(後編)

◆大自然を堪能する
アフリカ親子旅行(前編)

◆大自然を堪能する
アフリカ親子旅行(後編)

プチ癒し! 2万円で行く 元気充電旅日記

充実した毎日を送るための“元気”を充電!
少しの時間とお金を使って、気軽な気分で小さな旅に出ませんか?
楽しみ方はそれぞれ。心おだやかに、自分らしく暮らすための“プチ癒し”です。

カヨの安産祈願ぶらり散歩 〜人形町・浅草 夫婦で江戸情緒満喫の旅(前編)

 

●水天宮で安産祈願。…が! いきなり事件勃発

私たち夫婦は、休みの曜日が異なるため、一緒に出かける機会は限られている。主な外出先といえば、近所のスーパーマーケットくらいだろうか…とほほ。
現在、妊娠5カ月の私は〈そろそろ、安産祈願のご祈祷を受けに行きたいな〉と考えていた。その矢先、夫と同日に2連休を取ることができた。となれば、このチャンスを逃す手はない! 早速、安産祈願も兼ね、都内に一泊する小旅行を計画した。
このサイトのスタッフ、ユウから「気さく≠絵に描いたような人」と言われている私の相方、夫(36歳・春風亭昇太似)と共に…いやいや、おなかの赤ちゃんも一緒の3人旅≠ノ、いざ出発!

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水天宮の社殿

まず到着したのは東京・中央区にある「水天宮」。戌の日には、多くの妊婦が安産祈願のため参拝に訪れる「妊婦さんの原宿」(勝手に命名)だ。
早速、社殿を参拝。「どうか元気な子供が生まれますように」。二人でそう祈り、階段を下りようとしたとき、思わぬ出来事が起こった。……「ハッ!」、私の足元がもつれ、よろけてしまったのだ。
幸い、軽くひざをつく程度で済んだものの、転ばないようにと気を配っていただけに大ショック。しかも水天宮で転ぶとは…。周りの参拝客の方々が「大丈夫ですか?」と声をかけてくださり、お礼をいって、そばのベンチで一休みした。

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境内にある「子宝いぬ」。自分の干支の文字が書かれた部分をなでると、ご利益があるという

妊娠がわかってからこれまでの生活を思い返すと「走って転んだりしちゃだめだよ」と常日ごろ、夫に言われていたにもかかわらず、あわてて走ってしまうこともしばしばあった。これまでの反省と、転倒のショックで落ち込む私。すると、夫が言ってくれた。「もっと体を大切にしないとって、水天宮の神様が教えてくれたんだよ」。
救われる思いだった。〈どんな出来事も、マイナスにとらえて落ち込むだけではなく、それをどう次に生かしていくかが大事なんだ〉。夫の一言でそう心を切り替えることができた。気遣ってくれる優しさがうれしくて、思わず涙が出そうになる。けれど、ぐっとこらえた。〈お母さんが泣き虫では、赤ちゃんが心配してしまう。泣いてばかりはいられないぞ!〉。そう思ったからだ。
心を引き締め、新たな気持ちで「昇殿参拝」へ。本殿に上がり、厳粛な雰囲気の中、神主さんによって私の名前も読み上げられる。頭を垂れて、新しい命を授かったことへの感謝、今健康であることの有り難さをかみしめた。
ご祈祷が終わって外に出ると、曇り空にもかかわらず、気分は晴れやか。こういうふうに、一つ一つの節目や出来事を経験していくことで、少しずつ母になる心構えができていくのだろうか。

●モコモコ夫婦、行列に並ぶ

何を隠そう、この日は「大寒」。最高気温は6度。暦どおり、寒い!
それでも、私たち夫婦は、江戸散策を敢行。ダウンのコート、ブーツ、セーター、さらには、腹巻き、毛糸のパンツと、ルックスの良し悪しなど完全無視のモコモコした服装で、防寒対策は万全なのだ。

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「玉ひで」に着いたときには、すでに順番待ちの長い列が

水天宮を後にし、向かったのは同区・人形町。この日の昼食は、知る人ぞ知る「玉ひで」の親子丼と決めていた。親子丼発祥の店として常に行列ができる名店。やはり1時間ほど待ったが、親子丼のふわとろ♂チ減は、外で待つ間の寒さも帳消しになるほどのおいしさだ。
体も温まってご機嫌の私たちは、続けて、人形町名物「柳屋」のたい焼きを買い求めるため、またしても「柳屋」店頭にできている行列の最後尾についた。「めでたい」ということで、たい焼きで安産祈願だ。
尻尾まであんこの詰まったホカホカのたい焼きを片手に、人形町を散策。地図も見ず、時間にも縛られない、贅沢なひとときを過ごす。

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たい焼きをほおばりながら、人形町「甘酒横丁」を散策

大通りから一本路地を入ると、木造三階建てのシブい′囎ィを発見。さらに歩みを進めると、老舗のすき焼き屋からほんのりといい匂いが漂ってきた。思いがけず出会える、昔ながらの風情。こんな何気ない出会いがうれしい。
聞くところによると、母親の心境は、胎児にも影響するという。きっと、私が味わっている、この楽しく安らいだ気持ちは、おなかの赤ちゃんにも伝わっているに違いない。妊娠(&人形町旨いもの三昧)で少しふくらみを増したおなかをなでながら、そう思った。

●浅草、夫ワールド炸裂

安産祈願と並び、このたびの一大テーマである「江戸情緒満喫」に外せないのは、やっぱり浅草! 人形町から都営浅草線で4駅。浅草へ移動した。
この時点で、かなり歩き回り、少々疲れ気味…。しかし、私たち夫婦には、どうしても行きたい場所がある。「池波正太郎記念文庫」だ。台東区立中央図書館に併設されており、書斎が再現されているほか、初版本、直筆の原稿、スケッチなどが展示され、無料で見学することができる。

雷門前に着いたが、ここから歩いていくには少し距離がある。〈さて、どうしようか…〉と、しばし佇む二人。すると、沈黙を破るように、夫が言った。
「そうだ、人力車で行こうよ」
「え、今、なんて言った?」
「じんりきしゃ、だよ」(と言ってニッコリ)
何と、人力車を、観光目的ではなく、タクシー代わりに使ってみようというのだ。一瞬驚いたが、この提案は今回の旅のテーマに適い、レトロな気分が味わえそうではないか。ナイスアイデア、夫!

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人力車は、想像以上のスピード感だ

早速、雷門前で声を掛けてくれた俥夫さんと金額交渉し、乗車決定。
俥夫さんの話に耳を傾けながら、目的地に着くまでの10分あまり、流れる景色を食い入るように見つめる。自動車と並んで、公道を駆け抜ける疾走感がサイコー! しまいには、人力車の上から、道行く人に手まで振ってしまう盛り上がりぶり。それだけでも、私たちの満喫ぶりが伝わっただろうか。座席もあたたかで乗り心地は満点だ。
大満足で下車し、俥夫さんとお別れ。目指す「池波正太郎記念文庫」へ。
写真撮影はNGのため、館内の様子を目に焼き付ける。私たち夫婦、特に夫は、「息子が生まれたら正太郎と名づけたい」と言うほど池波正太郎の大ファン。数々の展示品を前に最高潮に盛り上がった(図書館内のため身振り手振りで)。その後、軽めの夕食をとり、この日の宿である和風旅館にチェックイン。
最上階にある展望風呂からは、ライトアップされた浅草寺の五重塔を眺めることができた。広いお風呂を独り占めし、気分も悠々。目を閉じ、ぐっと足を伸ばすと、体内にたまった疲れが一気に解消されていくような感覚を覚える。

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夜の仲見世。訪れた1月末は、まだお正月ムードが残っていた

それにしても一日、本当によく歩いた。ウオーキングは妊婦の運動に最適というから、今日過ごした楽しい時間は、心だけでなく、体にとってもよい効果をもたらしたに違いない。
明日は晴れるといいな。そう願い、早めに眠りについた。

行程表
行程表

 

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