●またしても大雨
午前7時に目が覚め、窓を開けると本格的な雨。急いで身支度を済ませて朝食を取りに大広間へ。息子はまだ半分寝ているような状態だったが、朝食のお膳を目の前にすると、パチっと目を開けて大好きな納豆ご飯をモリモリ食べている。呆れ顔の私だったが、今日一日を元気に過ごせる予感がした。
秩父に来て一番行きたいと思っていた“小松沢レジャー農園”。雨でも開園していて一安心。
まず始めにマスのつかみ取りに…と思ったが、雨で川が増水しているために断念せざるを得なかった。けれどマスはその場で焼いて食べることができる。マスに串をうったものを、自分たちで塩を振り、じっくりと炭火で焼いていく。最初、炭に火が回らず、団扇で必死になって扇いだ。息子も早く食べたい一心でお手伝い。次第にいい焼き色が付いてきた。美味しそうに焼けたマスは、身がしまっていて塩加減もちょうど良く、息子は初めての川魚に、串を片手にかじり付いていた。
●シイタケ狩りとカブトムシ捕り
夫は毎日食べても飽きないくらいキノコが大好き。我が家の冷蔵庫には、シイタケ、シメジ、マイタケ、エリンギなどが常に入っている。中でもシイタケには目がない。そんな夫に「シイタケ狩りができるよ」と話したら、行かないわけがない。
シイタケ狩りへ行くと、大きさも形も様々なシイタケが木にたくさん生えている。息子はシイタケが苦手だが、狩るとなったら気合十分。「これじゃ、大きすぎるかな? こっちなら取ってもいい?」と聞きながら、パパの大好きなシイタケを頑張って取ってくれた。こちらもマス同様、炭火で焼いて食べられるのだが、たくさんあったので、お土産に持ち帰ることにした。
昼近くなり、お腹もすいたところで、こちらの名物“山然焼きバーベキュー”をした。その名のとおり、たっぷりのモヤシにニンジンやキャベツ、タマネギにカボチャにシイタケなどの野菜をのせて、豚肉と一緒に石焼にしていただくのだが、これがヘルシーなのにボリュームたっぷり。「ただ焼いて食べるだけでこんなに美味しいんだね〜」と、新鮮な野菜をたっぷりいただき、大満足。
最後に息子が一番楽しみにしていたカブトムシ捕りへ。カブトムシやクワガタが、ぶどう園の中で放し飼いになっていて、1匹だけ持ち帰ってよいとのこと。息子は下に置かれている木に目をやって、裏側も覗き込んで「どこにいるのかな〜」と探すが、意外と見つからない。私も一緒になって探していると、息子が「見つけたよー!」と、大きいオスのカブトムシを発見!
虫かごを買いに行った夫は、ついでにメスのカブトムシも買ってきた。息子は「パパありがと!!」と心から嬉しそう。
2匹のカブトムシは虫かごの中でエサを食べたりよじ登ったりとても元気で、よくみると可愛らしい。「帰ったらしっかりお世話しようね」と息子と約束した。
●旅を終えて
たった1泊2日の旅だったが、初めての旅行を心から楽しむことができた。雨だろうと文句一つ出ずに、終始楽しい雰囲気の中で過ごせたことは、ひとつの発見だった。夫と家では些細なことで口喧嘩するのに、旅先ではそれがなかった。きっと初めての家族旅行を“楽しもう”とする気持ちをこの2日間お互いが持ち続けていたからだと思う。息子もつねに明るく元気で、いつもなら「つかれた〜、おんぶしてぇ〜」と言いそうなところもがんばって歩き、自分の足で自宅まで帰ってこれた。いつのまにかたくましくなった息子に、思わず感動してしまった。
このことが自信になったのかは分からないが、帰ってからの息子は、歩くことが大好きになっていた。休日には歩いて出かけることがちょっとしたブームになっている。
カブトムシは、息子と一緒にお世話することが日課となっていた。だが、息子が捕まえたオスのカブトムシは、帰ってきて一週間で死んでしまった。もうすっかり大きく成長していたから、寿命だったのだろう。一方メスのカブトムシは元気に生きている。手に乗せると肩まで這い上がってくる。すっかり愛着がわいて、元気な姿をみるのが毎日の楽しみだ。
この旅行をきっかけに、また家族でいろいろなところを旅してみたい。 |