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このキラリ☆センスアップ“美しく生きる”で皆さまとお目にかかって(?)、はや1年近くになり、新しい年を迎えることになりました。
お正月はどのように迎えていますか?
五節句の1番最初の節句が、お正月【人日(じんじつ)】です。
神様が私たち人間の世界にきて、1年の五穀豊穣、健康と幸運を祝福してくれるのです。門松や松のお飾りなどを家の前に飾るのも“神様、我家に来て祝福して下さい”というサインなのです。昔から松は、神のよりしろと考えられてきました。ですから、正月は、とりわけ大切な行事なのです。新しい年を迎えた元旦は、やはり、きのうの朝とは違い、新鮮で清々しい気持になります。
さて、そこで、あなたのセンスが“キラリ”と光る時です。初春を迎えるステキな演出をしてみましょう。
正月のさまざまなしきたりには、日本のくらしの心と祈りが宿っています。1年の大きな節目は、日本の生活文化を伝承するよいチャンスです。
元日までの少くとも1週間を、だいたい準備の時間にしましょう。
1番先にすることはやはり大掃除です。
子供たちが冬休みに入ったら、まず家族で分担を決めきれいにしましょう。
新しい年を迎えるには、まず1年のあかはきれいに落としてから……。
気分もさわやかになります。
次は必要な物の買い物です。
今まで、もしデパ地下で済ませていたお節料理なども、今年は、たとえ品数は少なくても自分で作ってみましょう。
やはり心のこもった料理は“おせちなんて嫌い!……”なんて敬遠していた子供たちも、きっと箸をつけてくれますよ。
一年にたった一度だけの料理ですもの。
ちょっとがんばってみましょう。
元来、お節(せち)とは“節会(せちえ)”という宮中の御食事会からきた言葉です。その節会に食べる料理をお節と言います。地方によって、お正月の飾りやお節料理は様々です。
その土地の産物で、美味しいお節が伝えられていると思います。
こういう時に、お母様、お祖母様、そしてお姑さんに教えてもらい一緒に作ってもらうのもコミュニケーションをとるいいチャンスです。
「教えて下さい」とお願いすれば、きっと、喜んで教えてくれると思います。
元旦は、なるべく、平常の器は使わない方が新鮮で、しかも、あらたまったお祝いの気持ちがでます。
お皿に盛っていたものは重箱や漆器の器(うつわ)で演出し、箸も新しい杉箸を用意しましょう。
和紙の箸入れに家族ひとりひとりの名前を、書き入れます。
おとそのセットや三宝も用意します。
さて、あなたのセンスが最もキラリと光るお部屋の「新春のしつらい(室礼)」ですが、日本間の無いマンション住まいの方もせめて、食堂とリビングだけでも1年中室内にある物はなるべく片付けて、スッキリさせましょう。
そして、どんな小さなスペースにも、お正月を感じさせるディスプレーをしてみましょう。生花を習ったことのない人も簡単にできて、場所をとらないしつらいの方法もありますので、イラストで、少し紹介します。
さて、お飾り、お節料理、しつらいができましたら、あとは、あなた自身のお飾りをして下さいね。ふだん着物を全く着ない人も、すばらしい日本の民族衣装ですから、せめてお正月くらい着物を着てみましょう。
身も心もあらたまって、新しい年への夢も広がりそうですよ。ウールの着物に半巾帯を締めるだけでも、家の中の雰囲気はお正月気分です。
たんすのこやしになっている着物が、かわいそう……。日の目を見せてあげて下さいネ。
もし、着物を持っていない人は、高価なものを買うより古着屋さんで、結構、安くて良いものがありますので、この際、のぞいてみるのもいいでしょう。
大正ロマン風の着物もあって楽しいですよ。
子供たちにも、正月だけはコンピューターゲームをやめさせ、百人一首のかるた取りを家族で楽しみましょう。教養を身につけることもでき、一石二鳥です。
声を出して読み上げる歌の世界によって、子供だけでなく大人の私たちも、時間に追われる現代の生活にはない緊張感が味わえ、ちょっぴり優雅な王朝文化の雰囲気にもひたれそうですね。
美しい絵と文字は、いっそう私たちの心を魅きつけるでしょう。こうしてみると、正月は日本文化のエッセンスが凝縮された、実にドラマチックな演出劇とも言えそうですね。
こういうチャンスに、次の世代にもきちんと日本の誇れる生活文化を伝承していきましょう。
では皆さま、健康で幸せな佳き年を、お過ごし下さい。
美はしき 花に憧る人こそは
花にも似たる 心持つなれ 大伴家持
和遊主宰・正冨るり子 |