美しく生きるエッセイ
◆春のおとずれ(桃の節句でおもてなし)
◆桜を思う
◆夢を紡ぐ
◆内に秘めた美しさ
◆星に願いを……
◆迎え火、送り火
◆菊の香り
◆名残り月
◆残照
◆時を紡いで
◆お愛(め)でとう 新しい年よ!
◆忙中閑
◆一期一会

茶道ちょっと知識

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美しく生きる〜和を楽しむ13章〜

春のおとずれ(桃の節句でおもてなし)

かわいいピンクの桃の花が、街角の花屋さんの店先で、春の訪ずれを告げています。
寒い冬から春へと向かういま、暖かさとやさしさを、送り届けてくれますね。

桃の節句は女の節句。いつまでたっても、女は少女の頃を夢見るものです。桃の節句のおもてなしを演出して、その時のやさしい心を、取り戻しましょう。ほら! もう、あなたの笑顔がみえるようです。

笑顔は、美しさの基本です。周りの人たちをも幸せな温かい雰囲気で包みこんでしまいます。まず、お部屋をおひなさまの室礼(しつらい)で演出しましょう。ひな人形が無ければ、おひなさまの色紙を飾りましょう。お人形より安あがりですね。おもてなしは心をこめて、桃や菜の花を飾り、手作りのちらしずしやはまぐりの潮汁で、春のかほりを運んできましょう。

そして、菱もちなどの和菓子と一緒にお抹茶はいかがですか?
お抹茶は、あらたまったものでも、難しいものでもありません。普段の生活や、忙しい中にも、一服点ててほっとする時間と空間を楽しむ心のゆとりをもちましょう。
若葉の香りと萌黄色のお茶が、やさしく温かくあなたを包みこみ、いつまでも美しく若々しい日々を約束してくれるでしょう。
それに、桃の節句は女の子に礼儀作法を教えるとても良いチャンスかもしれません。

「お先にいただきます」、「ごちそうさま」……など、普段の何気ない食事の中で、感謝の心を、言葉と態度で伝える習慣を躾けましょう。礼儀正しい姿は、やさしさの中にも凛とした美しさを感じさせます。

子供の頃から、生活の中で女らしい躾けを身につけて、美しく生きてゆきたいものですね。いくつでも遅くはありません。まず、あなたから、美しい言葉、美しい仕草で、すてきな女性になって下さい。

和遊主宰・正冨るり子

 

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