ゴスペル
編
九州で生まれ育った私が、眠らない街・東京で生活をはじめて4年目になります。あわただしい毎日の生活で溜まりに溜まったストレスの解消法はカラオケ。4、5時間友人と2人で歌いまくります。そんな私が今回、癒し歌≠求めて長野・軽井沢にある高原教会の「ゴスペル礼拝」に参加してきました。ここでは、毎週日曜日に「ゴスペル礼拝」が行われて、誰でも気軽に参加することができます。ゴスペルは、奴隷としてアメリカに渡った黒人たちが、キリスト教の賛美歌などの影響を受け、歌い始めた「黒人霊歌」がルーツ。約120年前に、古風な賛美歌と近代的なポピュラーミュージックが融合し「ゴスペル」が誕生しました。
11月下旬、軽井沢の山にはうっすらと雪が積もっていました。教会へ向かう道も山に囲まれています。コンクリートジャングルでは見ることができない風景が広がっていました。ゴスペルも礼拝も初体験。とても緊張しましたが、教会の入り口で笑顔のやさしい女の人が迎え入れてくれました。教会の中は思ったより狭く、大勢の参加者がいました。
しばらくすると、遠くからきれいな歌声が聞こえてきました。はっと振り返ると聖歌隊の人たちが歌いながら楽しそうに入場してくるではありませんか。美しい歌声。そして、牧師さんが「みなさん、歌を通して心を一つにしましょう」と呼びかけました。
最初に歌った曲は『O Come all ye faithful』。初めて聞いた曲でした。「皆さんもご一緒に」という声に、最初は戸惑いながら歌っていた私も、聖歌隊の人たちの歌声に後押しされ、だんだん声が大きくなり気持ちよく歌うことができました。神聖な雰囲気に包まれる中、牧師さんが再び話されました。印象的だったのは「自分は多くの人に愛されて生まれてきたと思うことができたら、どんなに素晴らしい人生になるでしょう。幸せになるためのカギはみんなが生まれながらに持っています。そのことに気付いてほしい」という言葉。日ごろの生活を振り返り、自己中心で感謝が足りない自分に気づき、反省すると同時に泣きそうになってしまいました。
次に歌ったのは『oh HAPPY DAY』。映画『天使にラブソングを2』の中で歌われ、私もよく知っている曲でした。テンポのいい曲で手拍子とともに気分もノリノリです。まるで、映画の主人公にでもなったかのよう。でも、さすがに聖歌隊の人たちはすごい。6人の声が一つに重なり、それはもう美しい歌声でした。
3曲目は『Can’t Nobody Do Me Like Jesus』という歌。これもアップテンポなメロディで、歌詞も繰り返しなのですぐに覚えました。歌い終わったあと、今日初めて会った人たちと一つになった気がしました。
最後に「アーメン」と神に祈りを捧げて終了。教会を一歩出ると、外の空気がとても清らかですがすがしいことに気づき、ここぞとばかりに深呼吸を繰り返しました。
今回の「ゴスペル礼拝」は感動の連続でした。普段、悩んでいたことがとても小さなことに思えました。こころが広くなった気がして、ストレスなんてなくなっていました。
その日の夜、家のテレビでスポーツ観戦をしました。昼間はあんなにきれいな気持ちになれたのに「んだよ!しっかりしろよ。調子にのんなよ!」と大声でやじを飛ばしている自分がいました。また、近いうちに軽井沢に足を運び、こころを清めたいと思います。 |