
大腸や小腸内に便が大量に停滞したり、便が大腸や小腸の中を通過し、肛門から外に排出されるまでの時間がとても長引いてしまうことをいいます。
毎日、便がきちんと出ることが健康のために大切であることは分かっていても、なかなか思い通りにいかないのが便通です。便秘は不快感をもたらすだけでなく、アレルギー性の病気やガンなどの要因にもなりうるので頑固な便秘を放置しておくのは良くありません。

( 原 因 )
1.習慣性〈胃・大腸反射(便を押し出す腸の蠕動運動)、結腸反射(排便反射)の低下〉
2.食生活〈食事量が少ない、不規則、偏食など〉
3.運動不足
4.環境の変化〈生活環境、職場環境〉
5.無力性体質〈生まれつき内臓が下垂しているなど〉
6.下剤の連用
( 症 状 )
便意が起こりにくく、腹痛や腹部の張りを感じます。便が排出しても固いのが特徴です。
( 施 術 例 )
毎朝定時刻に排便習慣をつけると同時に、腹筋などで腹部の強化に努めるなど適度な運動を行うようにしてください。また、食事面では、こんにゃくやおから、さつまいもなどの食物繊維を多く含む植物性食品を摂取するよう心がけましょう。
早朝の空腹時にコップ一杯の冷水か炭酸水を飲用すると腸に刺激を与え、腸の運動機能が高まります。腹部を大腸に沿って時計まわりに軽く押したりもんだりして腸の働きを後押しするのも効果的です。

〈便秘に効くツボ〉
「三焦兪」
第1腰椎の中心から指2本分外のところ
「腎兪」
第2腰椎の中心から指2本分外のところ
「志室」
第2腰椎中心から指4本分外のところ(腎兪の指2本分外)
「大腸兪」
第4腰椎の中心から指2本分外のところ
「小腸兪」
仙骨の上部

「神門」
手首のふくらんでいる骨の外側
(左右の手にありますが、便秘には左手の神門だけを使います)
「神門」は、消化器をコントロールするツボで、ここを刺激すると腸の蠕動運動が活発になり、便秘が改善されます。
右手の人差し指で左の「神門」をこするように15回程度なぞってください。このとき強くこすりすぎると逆効果になってしまうので注意してください。


【終わりに】
今回、このような連載の機会を頂き、私自身、指圧に関する知識を学び直すことができました。本当にありがとうございます。
ツボや指圧に関する知識は、知っていれば誰でも役立てることができます。肩が凝っている友人や疲れて帰られるご主人など、周囲の方にマッサージして差し上げると大変喜ばれると思います。もちろん、やさしい言葉かけや美味しいご飯を作ってあげることも大切ですが、人の手の温もりを感じながら「今日はどうだった?」と会話をすると自然と心が安らいでいきます。
昨今の悲しいニュースを耳にすると、今の世の中、お金や物はたくさんあっても人の温もりや思いがなかなか感じられていないように思います。世界平和や世の中を変えるというのはとても大きなことですが、今、目の前の人をホッとさせてあげられるような触れ合いができたら、少しずつでも変わっていくのではないでしょうか。私自身、指圧マッサージをさせて頂くことでお客さまから「ここに来てよかった」「また頑張れる」というお言葉を頂き、それが自分の喜びや生きがいにつながっています。
このコーナーを見てくださった方が少しでも人に施す喜びを知り、周囲の方と心穏やかに触れ合って頂けたら幸いです。1年間ありがとうございました。 |