
春先に咲く草花、熟した果物、新品の石けん……。私たちの身の回りにはたくさんの“香り”が溢れている。良い香りは、人を幸せにするだけでなく、時には元気づけ、また勇気をくれることもある。
香水もその一つ。好きな香りをファッションやシーンに応じてまとうことで、ちょっとした気分転換に。香水自体にアロマのような芳香治療の効果はないけれど、香りをうまく使いこなすことで自信が持て、周囲からの印象は格段にアップする。
香りの好き嫌いは人それぞれ。TPOを考慮しつつ、お気に入りの香水でおしゃれを楽しむテクニックを身につけよう!

ひとくちに香水と言っても、1つの香りを生み出すのに100種類以上もの香料(原料)がブレンドされている。
香りの基本となるのが「フローラル」。そのフローラルに他の香料を加えることで、“香りのノート(香調)”が生み出される。
香りには系統があり、「フローラル」「オリエンタル」「シプレ」の3つに大別される。
【フローラル系】
甘く、可愛らしい花の香りで、主なものにローズやラベンダーなどがある。香水の定番
【オリエンタル系】
香油やスパイスなどが配合された甘く濃厚な香り。東洋の神秘的なイメージ
【シプレ系】
木の温もりや深みを感じさせる香料に、柑橘系の香料などが加わった上品でフォーマルな香り
また、香りは賦香率(香料の濃度)の違いで4つの種類に分かれている。
【パルファム】
濃度15〜30%、持続時間5〜7時間
純度が最も高く、香りも深いため、香りの持続時間が長い
【オードパルファン】
濃度10〜25%、持続時間5〜6時間
パルファムに近く、さわやかさを併せ持つ
【オードトワレ】
濃度5〜10%、持続時間4〜5時間
ソフトな香りで気軽に楽しめるため、女性に人気。持続時間が短く、オフィスでの使用に適している
【オーデコロン】
濃度3〜5%、持続時間1〜3時間
リフレッシュ効果があり、爽快感のある軽い香り。全身に使える
何種類もの香料をブレンドした香りは、その香料の揮発性や賦香率の違いで、香り立ちが大きく3段階に変化する。
【トップノート】
つけてから30分以内の香り(シトラス系に多い)
【ミドルノート】
つけてから30分〜1時間以内の香り(フローラル系に多い)
【ラストノート】
つけてから3時間以上残る香り(残り香とも言われ、深みのある樹木や動物性香料で、ムスク系に多い)
香水は、香りの系統をはじめ持続時間や香り方に違いがあり、つける側の体温や体臭、またその日の気候などさまざまな条件によって香りが変化。つける場所やつけ方の工夫次第で、印象は大きく変わるのだ。
まず、清潔な肌につけることが第一条件。汗をかきやすい場所などは避けよう。
比較的体温の高い耳のうしろやうなじ、手首といった場所につけると効果的。顔に近い部分は香りを強く感じるため、つける量を加減すること。また香りは上昇するものなので、足首や膝の裏、腰など下半身につけると全体的に効率よく香る。
たとえ良い香りでも、つけ方を一歩間違えると周囲に不快な印象を与えてしまう。
ビジネスシーンでは業種や職種にもよるけれど、人に会う機会が多い。香水をつける量に注意が必要だ。柑橘系やグリーン系を手首や耳のうしろにほんの少し、すれ違いざまにふわっと香る程度につけるのがベスト。結婚式やパーティーなど大勢の人と食事をするような席では、料理の邪魔をしないよう香りの強いものは避ける。葬式などの仏事はもちろん、病気の人のお見舞いにも香水はつけないのがマナーだ。
香水をまとうのに、形式的な決まりはない。けれど、朝の通勤電車やオフィスで濃厚な香りを漂わせるのはどうだろう。常識の問題だが、周囲に与える影響を踏まえ、シーンごとに香水を使い分けることは、大人の女性として大切なことだと私は思う。
彼との大事なデート、友人の結婚式、そんな特別な日ならなおさら。洋服や髪型に気をつかうのと同じくらい、相手の心に素敵な思い出として残るような香りをセレクトしたい。

☆☆香水の保存方法☆☆
香水にも寿命がある。ふたを開けるたびアルコール分が蒸発し、濃度も濃くなっていく。保存状態が良いと2〜3年はもつが、なるべく1年以内に使い切るのが理想。
@直射日光は避ける
A温度変化の激しい場所には置かない
B空気になるべく触れないようにする
以上の3点に気をつけよう
*使う分だけをアトマイザーに移し、冷蔵庫に保管するのもオススメ
香水は女性をきれいにする道具の一つ。たくさんある香りの中から、たった一つ、自分だけのお気に入りの香りを見つけてみて♪
<スタッフ・same> |