
特定非営利活動法人ジェン(JEN)主催の「BOOK MAGIC」に参加しました。自宅に眠っている読み終わった本、聴かなくなったCD、見終わったDVDが、アフガニスタンとパキスタンでの学校建設・修復を推進する教育支援事業「スクールサポートプログラム」に役立てられます。日常生活のなかで気軽にできるボランティアです。
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●何かの役に立ちたい
以前、「アフリカへ毛布をおくる運動」に参加して以来、私の中で“ボランティア”という意味合いが大きく変わった。
それまでの私は、特別な技術があるわけではなく、何か人のために役に立てることなどないだろうと考えていた。けれども、この運動を通してアフリカの現状を知り、何かをせずにはいられない衝動にかられた。実際に毛布を現地の人たちに手渡している映像を見て、提供された毛布が確実に役立てられるのだと確信できた。映像に映る現地の人々の笑顔も強く心に残った。そして、無事にアフリカに届くことを心から願い、その思いを一枚の毛布に託した。毛布を提供するという小さなボランティアだったが、とても充実感を得ることができた。そして、国際協力への感心も強まったように思う。
本格的なボランティア活動に参加するほどの時間や余裕はなかったが、日常生活を送りながら、何か誰かのために役に立てるようなことがあれば、参加したいと考えるようになった。そんなときに出会ったのが、特定非営利活動法人ジェン(JEN)が主催している「BOOK MAGIC」だ。
「BOOK MAGIC」は、自宅にある読まない本や聞かないCDを中古書店を通して提供することで、ジェンの教育支援事業「スクールサポートプログラム」への資金提供を行なう国際協力だ。
私の部屋の3分の1を締めている、本やマンガ……。この中には当然、もう読まないけど処分するのも面倒くさくて置きっぱなしという本がたくさんある。
<国際協力しながら、部屋をすっきり整理できる! なんて素晴らしい!!>
早速、ジェンのサイトから申し込む。申し込みから2、3日で必要な書類が届くらしい。その間に、本の整理を始めたが……。出てくること、出てくること。こんなによく収納できたものだと思うほど。1日がかりで整理した結果、提供できる本は全部で255冊にもなった。これだけの本が整理されたことで、かなり部屋もすっきり片付いた。
用意したダンボールに本を詰めると、4箱にもなった。タイミングよく届いた書類に記入し準備完了。専用の伝票を本を詰めたダンボールに張り、宅配業者に連絡すれば無料で運んでくれる。時間指定もできるので、忙しい私でも簡単に「BOOK MAGIC」に参加できた。
●いらない本が学校を建て、心のケアにつながる
「BOOK MAGIC」によって集められた寄付金は、ジェンが行なっている教育支援事業「スクールサポートプログラム」に役立てられる。ジェンが長年取り組んでいるこの事業は、アフガニスタンやパキスタンにおける学校建設や校舎修復などの教育環境改善のための支援だ。
アフガニスタンでは、長引く内戦や自然災害から逃れるために、多くの国内避難民が各地の学校に逃げ込み、避難所として使用したため、校舎はすっかり荒れ果ててしまった。子どもたちの教育環境を一刻も早く改善するためにも、学校修復は重要な事業なのだ。
だが、ジェンの行なう事業は、単に資金と技術を提供するというものではない。現地の人たちとの話し合いから始め、共に協力し合いながら地道に事業を進めていくという。修復する学校は現地の人たちのもの。どこか修理が必要になったとき、現地の人が直せなくては意味がない。
そして、紛争や災害で傷ついた人たちが、修復作業に参画し、自分たちの生活を自らの手で建て直していくことが重要だという。それによって、復興に向けた将来への希望を抱き、前向きな一歩を踏み出すことにもつながるという。
10日後、私のもとに一枚のハガキが届き、買取金額が知らされた。255冊のうち、239冊に値段がつき、金額は6590円になった。いまの私に、「国際協力に必要だから、6590円を出してくれ」と漠然と言われても、すんなり出すには抵抗がある。しかし家に置いたままでは、いつかはゴミとして捨てられてしまう運命にあった本がリユースされるだけでなく、部屋も片付き、おまけに教育支援事業として役立てられることがわかれば、喜んで参加できる。その証拠に、届いたハガキを手にしたとき、《また役立つことができた》と、大きな満足感を得られたのだから。
「BOOK MAGIC」は、気軽に参加できるボランティアだ。けれど、その資金によって、学校修復というハードの手助けや、その地域の人々の精神的なケアといった多岐にわたる地道な活動に生かされている。その金額はわずかでも、大きな支援の一助になれたことが何よりもうれしい。さっそく身近な友人にも「BOOK MAGIC」の意義を伝え、輪を広げたいと思う。
(スタッフ・ソンミ)
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