
「特定非営利活動法人JUON NETWORK(樹恩ネットワーク)」の主催する、森林ボランティア活動「森林の楽校(もりのがっこう)」に参加させていただきました。森づくり体験や自然散策、地元の方たちとの交流を通して、希薄になってしまった森林と人とのつながりを取り戻すにはどうすればいいかを考えます。
JUON
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●わきでる仲間意識
宿泊は、廃校になった小学校を改修した宿泊施設だった。温泉があり思わず感動してしまった。夕食では新鮮な山菜をいただくことができ、作業の疲れを癒す幸せなひとときになった。
その後、交流会が行なわれた。将来、林業に進むことを考えている高校生や、森林の勉強をしている大学生、それに地元の合唱団の方々もいた。その方たちが歌を披露してくれ、その歌に合わせ自然と全員で大合唱になった。今日初めて出会った人同士だったが、和気あいあいと楽しい時間が過ごせるのも、この自然のパワーかもしれない。
日中の林業体験は本当に体力の要る作業だったが、参加者の中から「疲れた」という言葉が聞かれなかったのは、作業に関われたことが一人一人の喜びとなったからだと思う。様々な人と出会い、共に協力し合うことで自然と仲間意識が生まれるんだなぁ……と改めて思った。
ここに集まった人たちに共通して言えることは、自然が好き、山が好きであることに加えて、“人の役に立ちたい”という願いを持っていることではないかと感じた。そうでなければ、自然を満喫しに観光旅行することで十分なはずだから。
●とっておきの早朝散歩
翌朝、奈良俣ダムまでの散歩にでかけた。まだ霞がかかった空を見上げて深呼吸をする。前日の作業で少々体は痛いが、それ以上に空気がおいしく気分はスッキリ! 静かな朝の山道をゆっくりと登っていくと、山はまだ青々としていたが、ふと目にしたススキが黄色く染まっていて、秋の気配が感じられた。紅葉の季節になったらまたここを訪れたいな……と思った。
しばらくするとトンネルが見えてきた。真っ暗なトンネルを抜けると、そこには奈良俣ダムが。初めて目にしたそのダムの大きさに驚かされる。このダムは土と石を積み上げて造られた“ロックフィルダム形式”で、奥利根にあるダムの中で一番新しい。
一面に広がるならまた湖の水面には、周囲の山々が映し出されていてとてもキレイだった。吸い込まれそうになる水面を見ながら、しばらく時間も忘れて見入ってしまった。
●体で感じた森のめぐみ
二日目は自然観察会が行なわれた。水源の森の中にある“頂上コース”と“沢登りコース”の2コースに分かれる。私は、水源の湧き水が見られるという沢登りを選んだ。落石の危険があるためにヘルメットを着用し、いざ出発!
沢登りは、“沢”を登って歩くという、普通の登山とは一味違うこともあり、岩場はすべるし、次にどこに足をかけようかなど、非常に神経を使う。おしゃべりなんてする余裕はなく、一人でも疲れたら無理をせず休憩することを繰り返し、注意しながら慎重に登っていく。言葉には出さなかったが、かなり辛かった。「水源の最初の一滴を見たい!」という思いだけに後押しされて、目的地を目指した私……。
2時間くらいはかかっただろうか。ようやく湧き水が流れ出ている水源に到着! 切れることなく湧き出す水を一口飲むと、とても冷たくて、喉の乾きを一気に消し去ってくれた。沢登りは辛かったが、汗びっしょりになって、全員無事に登り切れたことがとても嬉しかった。だからこそ水源の水も一入に美味しく感じたのだろう。辛かったからこその感動だと思う。私にとって忘れられない体験になった。
この体験は入門プログラムということで、森に親しみ“楽しく習う”という意味では、とても有意義だったと思う。大自然の中で過ごす時間はとても居心地よかった。ここに来なければ知り合うこともなかった人たちと、すんなりと打ち解けられたのは、大自然の中で心が開放されたからこそ。
そして、林業体験をとおして、森林を守り育てることの大切さを体で感じることができた。その思いを忘れずに、森との共存のために“何ができるか”をこれからも考えていきたいと思う。
たった二日間の体験だったが、多くのことが心に刻まれた。“体験しなければわからない”ことを、いくら言葉で説明しても伝えるのは難しい。そう! 百聞は一見に如かず。ぜひ、一度参加してみてください。
(スタッフ・マサ)
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