◆除雪ボランティア隊
「JENスノーバスターズ」
(前編)

◆除雪ボランティア隊
「JENスノーバスターズ」
後編)

◆アフリカへ毛布をおくる
運動(前編)

◆アフリカへ毛布をおくる
運動(後編)

◆農作業ボランティア
(前編)

◆農作業ボランティア
(後編)

◆森林の楽校(前編)
◆森林の楽校(後編)
◆BOOK MAGIC
◆絵本を届ける運動
◆山里の地域おこし
(前編)

◆山里の地域おこし
(後編)

◆フェアトレード(前編)
◆フェアトレード(後編)
◆楽器掃除ボランティア
(前編)
◆楽器掃除ボランティア
(後編)
◆ごみゼロ
ナビゲーション (前編)

◆ごみゼロ
ナビゲーション (後編)
◆新潟震災ボランティア
「おはなし隊」(前編)
◆新潟震災ボランティア
「おはなし隊」(後編)
◆上級救命講習(前編)
上級救命講習(後編)

何かできること探訪

更なるステップアップを目指すスタッフが、社会に目線を向け、
「何かできることはないか」を考え実践します。
生活のフィールドと発想の枠を広げるチャレンジです!

農作業ボランティア(後編)

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震災の傷痕がいまだ消えない新潟県十日町市の山村では、高齢化・過疎化が深刻です。人手不足の為に満足に雪下ろしや農道・棚田の復旧作業もできず、さらに人離れが進んでいます。 今回は、震災復興支援から村興しを視野に入れた長期的サポートを行なっている特定非営利活動法人ジェン(JEN)が、「十日町市地域おこし実行委員会」と協力し実施している、池谷・入山地区の「農作業ボランティア」に参加させていただきました。

JENの活動に関する情報はこちら


●震災で誰もいなくなった家

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廃材を火にくべるボランティアたち

草刈り作業の合間に一軒のお宅に伺った。見晴らしのいい場所に建つその家には、今は誰も住んでいない。震災によって家屋が危険な状態になり、やむなく家を離れたそうだ。
崩れた土壁をさらした蔵がそのままの姿で残り、処分しなければならない家財道具や木材が、周囲に積まれたまま雨にさらされている。
子供時代をずっとこの家で過ごしたという曽根さんを手伝い、庭先に火を焚き、不要な木材や家財道具を運び出し、燃やす作業を行なった。昔ながらの糸巻きや、結婚式に使っていたというお膳、桐のタンスや燈篭など、昔ながらの家財道具もあり、惜しみながら火にくべる。

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震災で壊れた土蔵の前で

大きな柱や梁に使った木材など、燃やせるものを次々と火にくべていくと、都会では見ることのできない大きな火柱があがる。「これ以上燃やすのは危険」と言われ、まだまだ残っている廃材が気になりつつも手を止め、<火って熱いんだなぁ。燃やすと消えてしまうんだなぁ>などと思いながら、皆でじっと炎を見つめた。

 

●池谷の人々との交流

最後の夜に、地元の方々との交流会が行なわれた。
この地を訪れるまでは、JENが主体の活動であり、震災の被災地でもあることから、地元の人にはネガティブな印象を描いていた。ところが、作業をともにし、いろいろなお話を伺ううち、認識を新たにせざるを得なくなった。

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池谷地区の皆さんとの楽しいひととき

池谷の人たちは、70歳前後の方が多いはずなのに、農作業で鍛えられた体は逞しく、女性の肌はとても艶やかだ。男性も女性も明るく気さくで、穏やかで温かい。ふれあいを重ねるほど、陽気で楽しい人ばかりであることに気づく。
ほろ酔い気分になったところで、地酒の銘柄にもなっている「天神囃子」を全員で歌ってくださった。室内に響き渡る太く低い声。言葉を掛け合いながら展開していくその歌は、とても力強く、淡々としている。掛け合いが繰り返されるうち、池谷の人たちの心が一つになっていくのを肌で感じた。意味はあまりわからなかったが、優しく、力強く心に響く歌声に胸が熱くなった。
「天神囃子」の一升瓶を手元に置き、コップ酒を酌み交わしながら、池谷への熱い思いを語るとき、地元の人たちの瞳はきらきらと輝く。けれど、美味しい空気や水、豊かな自然といったよい面ばかりではなく、“厳しさ”も知ってほしいと言う。豊かさと厳しさの両面を理解し、その上で、この池谷の土地に暮らし、引き継いでくれる人を待ち望んでいるのだ。

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修復された棚田の前に立つ山本さん

実行委員長の山本さんは入山地区の出身。市内に住み会社勤めをしながら、今でも入山地区で農作業を続ける。入山が恋しくて離れられないと言う山本さんは、「田んぼはいくらでもあるんだから」と訴える。深刻な池谷地区の過疎を食い止めるため、日々、地域おこしに奔走しているのだ。

 

●ブナ林に癒されて

池谷には、地域の人たちが共同で管理し大切にしている約12000坪のブナ林がある。軽トラックの荷台に乗せてもらい、参加者全員でそのブナ林を訪ねる。途中、「この水を使ってすべての稲を育ててるんだよ」と教えてもらった湧き水を飲ませてもらう。とても美味しい。
車を下り、歩いて山間を進むと、地面がフカフカした感触に変わってくる。積もり積もった腐葉土は柔らかい絨毯のよう。よく見ると、茶色い小さな実が無数に落ちている。ブナの実だ。その周囲で顔を出したたくさんの新芽が、鮮やかな青緑色を放つ。気がつくとあたり一面に、ブナの木が生い茂っていた。

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静寂に包まれたブナ林

不ぞろいの木々たちは自由に立ち並び、降り注ぐ雨を気持ちよさそうに浴びている。見上げると、長く延びた木々の合間から柔らかい光がさしている。
ぶなの木に耳をあてると水の流れる音が聞こえるという。抱きつくようにして木肌にそっと耳を押しあてる。雨音に消されてわからなかったが、なんだか、ブナ林の一部になったような気分になる。そんな空間で、参加者は束の間のひとときをゆったりと過ごした。
ふだん味合えない自然の醍醐味を体中で感じた参加者は、皆、充実した4日間を過ごしたと思う。手助けに来たはずが、逆に自分たちが癒されてしまったのは、豊かな自然と、地元の人たちの温かい心遣いをいただいたお陰だと思う。代わる代わる差し入れてくれた、あの漬物や煮物の味は忘れられないだろう。
「この4日間で何か役に立てたのだろうか」
「地元の人たちに、喜んでもらえたのだろうか」
そう考えると心もとない気持ちになるが、この土地の温かさを心に刻み、友人に伝え、また訪れることで、少しでも恩返しになればと願う。
<本当にお世話になりました。また、会いにいきます!>

(スタッフ・まー)

 

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