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テレビ番組で紹介された「アフリカへ毛布をおくる運動」。それは、寒さに耐えるアフリカの人たちに毛布をおくり届けるというもの。20年以上続けられているというこの活動に実際に参加し、“何かできること”にチャレンジします。
「アフリカへ毛布をおくる運動」に関する情報はこちら
●毛布を必要としている人々がいる
『「アフリカへ毛布をおくる運動」が、テレビで紹介されるから見てね!』
ある日、友人からメールが届いた。
以前に、「アフリカへ毛布をおくる運動」という活動があることは友人から聞いていた。家で使わなくなった毛布を、アフリカの人々におくるボランティアに参加しているという。初めてその活動の話を聞いた時は、「赤道直下のアフリカに、なんで毛布なんておくるんだろう」という疑問を抱く程度の私だったが、その番組を見て、あらためて“何か出来ることはないだろうか”という思いになった。
番組は、ボランティア隊がアフリカの現地に出向き、直接アフリカ人の肩に毛布をかけながら手渡している様子や、毛布を必要としている現地の人々の現状を紹介するものだった。
現地の毛布配布場所には、何日もかけて歩き、毛布を受け取りにきた大勢の人たちが映っていた。その一人ひとりに、訪れたボランティア隊の人たちが、直接肩に毛布をかけてあげていた。とても嬉しそうに毛布を受け取っている人々の姿が心に残った。
なぜ暑いアフリカで、毛布が必要なのだろうかという疑問はすぐに解消された。朝夕の寒暖の差が激しい中、貧困が改善されず栄養が不足している人々には、寒さに耐えられる体力がない。おまけにエイズ患者も増加し、呼吸器系の病気にも罹りやすく、体温を保つためには毛布が必要なのだという。
番組では、毛布を受け取った二人姉妹の生活の様子を取材していた。二人きりで生活している姉妹の姉は栄養失調のため失明してしまい、妹が物乞いなどをして得たわずかな収入で、一日一日の命をつないでいた。ガランとした家の中でボランティアから受け取った毛布にくるまる姉妹だったが、いつか食べるものが無くなったときは、この毛布を売ることで食糧を得るしかないという。
●少しでも役に立てるならば
私は、テレビ画面に映っている光景に少なからずショックを受けた。そして、あらためて自分の日常を振り返った。毎日温かい食事をいただき、あそこのスイーツがおいしいと聞いては買いに走り、ストレス発散といいながらショッピングに精を出す日々。この姉妹と同じ時を生きているのに、この格差は何なのか……。恵まれすぎている自分の現状に気が付きもせず、不満ばかり言っている自分が恥ずかしくなった。
たとえ私が一枚の毛布を提供したとしても、アフリカの貧困が解消されるわけではない。でも、一枚の毛布を提供することで、その毛布が確実に届けられ、たとえ一つの家族でも、寒さから身を守ることができる……。過酷な生活環境が映し出され、その現状を知ってしまった以上、何もしないでいるわけにはいかなかった。
私はもっと情報が知りたくて、「アフリカへ毛布をおくる運動」の公式サイト(http://www.mofu.org/)を見た。さまざまな非営利団体で組織され、外務省や国連の広報センターなどが後援し、21年間も続けられている運動だった。この運動を通して、毎年10万枚以上もの毛布がアフリカにおくられていた。それでも開始当初からおくり続けているエチオピアでさえ、今後5年から10年は支援が必要だという。
サイトには、毛布を受け取った人々の喜びの声が紹介されていた。
「私の両親は戦争で殺され、援助がなく貧困でした。毛布は私達を助けてくれ寒さで眠れないこともなくなりました。」
エイズや貧困で苦しみながら、悲惨な環境下で暮らす人たちの言葉を目の当たりにし、少しでも役に立つことをやらせてほしいという衝動にかられた。
さっそく家の押入れを開け、使わずに眠っていた毛布を見つけ、クリーニングに出した。当然のことだが、毛布は必ずクリーニングしたものを提供する。毛布の船送中に虫が発生しないための配慮だ。また、綿毛布、穴のあいた毛布、古く汚れた毛布や、幼児用などのサイズは受け付けないことも覚えていたい。
友人に、アフリカへおくりたい毛布があると伝えると、次の日曜日、近くの公園で毛布の収集作業を行うから、そこに持ってきてほしいという。
<毛布を受け取った人、そしてその家族が、一日も早く笑顔で暮らせるようになってほしい>
そんな願いを込めた一枚の毛布を届けるため、私は、毛布収集のボランティア活動が行なわれている公園に、自ら毛布を持参した。
(スタッフ・ソンミ)
*ここに掲載されている写真は、すべて「アフリカに毛布を おくる運動」から提供いただいたものです。
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