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今回は、特定非営利活動法人ジェン(JEN)の新潟中越地震震災復興・地域振興ボランティアの一環である「JENスノーバスターズ2006」に参加させていただきました。
これは、地震で生じた歪みによって地盤や建物がもろくなっており、また過疎化の進む被災地を、積雪による家屋の倒壊から守るためのプロジェクトです。
2年目となる今年も、全国から志願者を募り、新潟県十日町市にある仮設住宅を拠点に、地域住民の皆さんの監督のもと、除雪作業を行ないました。
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●現地に人々の心にふれて
2階建てのその住宅は、1階部分が完全に埋まっていた。私たちは、屋根から下ろされた雪と周辺の雪を、ひたすらかき出す作業を繰り返す。しばらく雪かきを続けると、やっと玄関が見えてきた。すると、その家の方が、中の様子を見せてくださった。
住宅の中は、震災直後に急いで避難した、その当時のままだった。家財道具や雑貨、カレンダーも当時のまま。私は絶句してしまい、しばらく言葉を発することができなかった。
部屋の壁の一部にヒビが入ってはいるが、140年も前に建てられたにもかかわらず、震災を乗り越えた頑丈で立派なヒノキの家。なぜここで暮らせないのかと、とても悲しくなった。
その家の方は、私たちボランティアに対し、笑顔で出迎えてくれ、とても親切にしてくださった。大変なご苦労されてきたにもかかわらず、温かい笑顔で私たちを包んでくださったその姿に、胸がいっぱいになった。そして、精一杯自分の体を使って、できるかぎりのお手伝いしようと心に誓った。
サンドイッチとゆで卵の昼食を済ますと、すぐさま2軒目の住宅に移動。やはり屋根には分厚く雪が積もり、1階部分は埋もれていた。みんな必死で雪を掘る。“雪かき”なんて生易しいものではない。まさに“雪堀り”だ!
屋根の上の雪が下ろされて、雪崩のように音を立てて落ちてくる。そしてその雪をどかしていく。その繰り返し。屋根から雪が落ちるたびに、なぜかみんな気持ちが高ぶって、完全に雪が落ちると歓声が上がった。私も嬉しくて声を上げた。
作業を終えて仮設住宅に戻ると、順にシャワーを浴びて、少し早い夕食のカレーをいただく。その後、夜食にと、地元の方が自ら茹でてくださった“へぎそば”をいただいた。海草のふのりをつなぎに使ったそばで、歯ごたえがありとても美味しかった。心も体もぽかぽかになり、長い一日を終えた。
●参加する意味
いよいよボランティア3日目。新座地区の住宅に向かう。この日は気温が下がったこともあり、晴れてはいるものの、雪の表面が固くなっていて、雪がとても重く感じられた。
みんな慣れた手つきでかんじきを履く。昨日よりコツをつかんだせいか動きがスムーズだ。スノーダンプに思いっきり大量の雪を積んで、滑らせるように要領よく雪を運ぶ。
<あと一日あればかなり上達したかも! これで終わるのはちょっとさびしいな…>
そんな思いで作業を終え、家の方のご好意で、味噌漬けにしたミョウガとシソの混ぜご飯をいただいた。何ともいえない温かい気持ちになった。
「雪の少ないところから十日町までやってきたことは、あなたたちにとって貴重な財産となるはず。この体験をどこかで生かして、困っている人に手を貸すことができたら、自分の心の豊かさを得ることができる」
ずっと付き添ってくださった現地の方からいただいた言葉はとっても温かかった。
参加した高校生はみんな、いきいきとした表情で目が輝いていた。きっと私も目を輝やかせていたと思う。
最後にジェンのスタッフから、“知ってください(災害のあった事実を)”“行動してください(小さなことから)”“続けてください(継続することが大切)”“伝えてほしい(家族や友人に)”“忘れないでほしい(災害の傷跡を)”といった五つのメッセージをいただき、それぞれが心に刻んだ。
●もう一度チャレンジしたい!
初めて体験したボランティア活動。短い時間だったけれど、誰かの役に立つことで、自分自身の喜びに繋がることに気づくことができた。少しでも人さまの役に立てるのなら、もう一度チャレンジしたい! と心底思う。
人々が支えあって生きることが、本来当たり前でなければならないのに、今の私は、自分や身近な人が幸せならば、それで良いと思って生きてきたと思う。それでは本当の幸せとは言えないんだ……と自分の心の狭さを知った。
未経験だった私が、除雪ボランティアに参加し、少しでもお手伝いできたことは、少なからず自信になったと思う。生き方を見直すきっかけを与えられた、貴重な体験となった。十日町の方々、JENの皆さん、本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました!
(スタッフ・マサ)
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