
レッスンは毎回楽しく、学生に戻ったようで、一所懸命勉強しました。勉強が楽しいなんて初めて思ったのかもしれません。
しかし、私はいわゆるフリーター。「仕事は?」と聞かれる度に、世間の人の目は本当に冷たいと実感しました。「アロマの勉強をしているんです」と答えるものの、中には、「仕事をしないで勉強できるなんていいご身分ね〜」と言われた事もありましたし、親戚の人には、「一つの仕事をまっとう出来ないのは、根性が足りない。ころころ仕事を変えるのは、もっての他だ」と非難される事もありました。
心の底から本当に悔しかったです。“フリーター”という言葉だけで人の価値を評価されてしまう世の中に、悲しくなりました。そして、深く落ち込みました。仕事をやめて勉強を始めたことが、本当に良かったのだろうか……と。
そんなとき、落ち込んだ私に勇気を与えてくれた出会いがありました。
アロマトリートメントに興味があるという従姉妹の友人という女性から、練習台として身体を使ってほしいという依頼があったのです。目的を見失いかけていた私にとって、それは原点を見直す貴重な転機となりました。
初めてお会いするその方は、育児に追われて、心身ともに疲れきっている様子でした。私は、「どうか少しでも心身が癒され、元気になれますように……」という一心で、一生懸命にトリートメントさせていただきました。
その方に「なぜ、アロマの勉強をしようと思ったの?」と質問された私は、OL時代のことやアロマとの出合いをお話ししました。すると、「それは、本当に辛かったね。でもね、辛い思いをした人は、心の底から人に優しくなれるのよ。だって、あなたの手からは優しさが伝わってくるもの。アロマという天職に出合えて本当に良かったね。これからも、自信を持って頑張って!!」と、励ましてくれたのです。
私は、その言葉に救われました。この道に進んでよかったんだと再確認できたのです。それからは、後ろを振り向かず、前を向いて歩けるようになりました。
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