女の生き方ファイル

キミとの1ヶ月

himawari 30歳

illust

キミがあたしのところに来てくれたって分かった時、すごくドキドキしました。正確には、“あたしたちのところに”なんだけど、パパさん予備軍はなかなか実感が湧かなかったみたい。どこでもよく聞くスタートだったよね。
縞々模様の中の、黒い楕円の影にいっぱい話しかけたのをキミは聴いてたかなぁ。病院に行くのが待ち遠しいなんて初めてだったし、ちょっとのことにも怒ったり、すねたりしなくなってきてた。

一つひとつ、一人ひとりが大事に大事に育ててもらったいのちだってこと。生きてるといろんな事あるけど、それでもみんな頑張って生きてるんだなぁってこと。せっかく生きるなら、自分には何が出来るかなぁって考えるようになってたこと。あたしをそんなふうに変えちゃうなんて、キミはすごいなぁって思ったよ。あたしたちのところに来てくれて、ホントにうれしかった。

緊張して病院の受付に立ってから1ヶ月、キミは小さいままで、もう会えなくなっちゃたね。居心地わるかったのかなぁ、寒かったのかなぁ、そう思うと泣けてきたけど、キミとの1ヶ月はワクワクドキドキで、たまに心配で、本当にあっという間だった。
それでね、考えたの。これからはキミが引き出してくれた新しいあたしをもっと大きくしていこうって。それでさぁ、これからもいつも一緒にいようね。

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