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ギジェットという村を訪ねたとき、私たちは一人のおばあさんに出会いました。長い間、内戦と干ばつで苦しんできたエチオピア。感激に身を震わせて歓迎してくれたおばあさんは、こう語られました。「こうして人種の異なった者同士がお話できるということだけでも、この村に平和が訪れたのです。シンボル・オブ・ピース! あなた方は平和のシンボル(象徴)なんですよ」
自分の存在の尊さ。私たちがそこにいるだけで実は大きなメッセージを持っている! 誰もが“平和のシンボル”になれるということを、そのおばあさんは教えてくれたのです。

ベランダから夫を見送るとき。もうすぐ3歳になる娘がおいしそうに食事する姿。親子3人で並んで眠るとき。体重が500グラム減ったとき。どんなに小さなことでも、毎日の中に幸せがいっぱいある。そして、それは確実に増えていく。一人では得られない、結婚したからこそ、子どもを授かったからこそ得られる幸せ。喜びは3倍になる。つらいことも3倍になるかといえばそうではない。家族という幸せにどっぷりつかっています。
それでも、ときには一人になりたいと思うことがあります。洗濯、育児、夕食の準備、後片付け……気づくとあっという間の一日。よい妻、よい母でいられずに、目の前の家族に心をぶつけてしまうこともあります。そんな私に、ある時、娘がこう言いました。「みんな友だち。みんな一緒。みんな大好き」。こんなに小さな子どもでも、争いを好まず、平和を願う心を持っています。私が、今こうしてここにいられる幸せ。本当の幸せは、感謝なくしてはあり得ないのです。
「平和の心を育み、世界の人と手をつなぎ、互いに別の場所や国で生活しながらも、つながっていたい」。その願いは、もう私一人の願いではないようです。私たち家族の合い言葉、それは……。『シンボル・オブ・ピース!』 |