
ちょうど、このままじゃいかんと思っていた彼との生活に区切りをつけるため、親の仮病を使って帰京。そのとき、亜里が“ライブの話があるけどやる?”みたいなことでやっちゃったら、発見! キーボード2台の弾き語りスタイル(最近どっかで見たな)。ライブは最悪だったけど、これおもしろい! となったのさ。小さい頃から音楽に触れてはいたものの、音楽に携わる仕事がしたいと思ってはいたものの、違うのよ、歌なのよ、歌。でもどうやったらいいか、どれがいいのか分からなかった。
はっきりした目標が決まると、強い。
彼との生活にピリオドを打ち、音楽に全力を注ぐ。
大西と私は地元のFMで自分たちの番組を作ったり、ファンクラブを作ったり、デモテープを作っては売り、レコード会社や事務所へのアピールに走る。そんな地道な活動を経て事務所に所属し、「アンティカ」というユニット名で念願のCDデビュー。
決して簡単な道のりではなかったけど、自分達で作ってきた道。それはこうしたいと願うはっきりとした信念があったから。
でも、私たちの最終目標はCDデビューではない。
死ぬまで愛する音楽を仕事とし、死んだ後も歌い継がれる曲を残すこと。そんな歌は必ず人を幸せにできるから。子孫繁栄と同じことになる? もしかしてクラシック音楽のように1000年も歌い継がれれば? こんなことを考えては、明日への糧にしているのです。

「アンティカ」と言う言葉の意味は、イタリア語で「アンティーク」。古くても大切なもの、クラシックや古典と言う意味合いもあるのです。
CDを出しても現実はそう甘くない! 初回プレス700枚から始まった現実。ともかく何もかも初めてのことで、本意ではない音。
これは、ファンに対して失礼かもしれない。満足することはないと、とらえていただけると幸い。結局2年間所属した事務所とも別れを告げ、自分たちの力でCDを作ってしまえっっ。
できる、できる。そう思ってればできるのよ。
お金出しゃ、誰だって作れるワ! チッ、チッ。ドカンと売れるCD。売れるということは、みんな聴きたいから。みんな聴きたいということは、無条件に必要とされる音楽だから。まっ、一人でも聴きたい人がいれば音楽は意味を持つのだけれど、一人でも多くの人に伝えること。
バックボーンが何もなくても、自分たちのやりたい信念があれば十分。それがあれば必ず協力者が現れるから。何か夢を見つけた人は、つき進め! そう思ったときが旬なとき。
私は今、泣いたり、笑ったり、歌ったり、一生懸命気持ちを伝えたりしながら、毎日を楽しんでいる。
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