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今まで、どこへ行くにもお姉ちゃんと離れたことのなかった次女は、部活には行きたいし、「菅沼子ども村(※)」でお姉ちゃんと離れるのもいやだというので、随分迷っていました。私としては、なんとしてでも子供達に開祖様の生地を見てきてほしかったので、方便を使って次女を説得しました。
「これからは、お姉ちゃんとあんたとは行動範囲が変わってくるから、今がお姉ちゃんと離れるいい機会だよ」、「お姉ちゃんとけんかしなくてすむし、もしかしたらすてきなお兄ちゃんやお姉ちゃんができるかもね」、「お姉ちゃんが先に行ってるから、どんなところか教えてもらえばいいよ」(これには長女も加勢してくれました)、「菅沼は開祖さまの生まれたところだし、あんたには亡くなったおじさんや大きいおばあちゃんがついていてくれるから、困った時はきっと力をかしてくれるよ」

この最後の言葉が彼女にはいちばん効果があったようで、しぶしぶですが行くことを決めました。でも、本当は私と夫がいちばん不安でした。夜になって彼女が寂しがって泣きやまず、他の人を困らせやしないかと心配だったのです。いま思えば、子供達のチャレンジであると同時に、私達が子供を信じてやれるかどうかのおためしだったのですね。
そして、結果をいただいたのです。長女の方は開祖さまが歩かれた道を自分たちも歩くことができたと喜んでいましたし、子ども村独自のお金を使ってまきや食材を買ったことで、お金の使い方も学んだようです。次女はスタッフの人達とすっかり仲良くなり、春の団参でお世話をしてくれたお姉さんにも思いがけず会うことができて、とても満足そうでした。「ずうっと菅沼にいたかった」というのが、二人の感想でした。

私はちょうどそのころ、それまで使っていた経典の点字がかなり摩滅していたので、この機会にと全部打ち直しました。一言一句間違いのないように慎重に打っていたら、出来上がるまでに4日位かかりましたが、不思議なことに、経典を書写させてもらっているさなかにそんなびっくりするような御守護をいただき、仏さまの存在を身近に感じることができました。
子供達の菅沼行きはお蔭様で大成功でした。
次女はその時いただいたカレンダーに書いてある「今日の誓い」を、毎日口に出して実行しています。そんな姿を見ていると、あの子たちの心の中に開祖さまは今も生きておられる、そう感じます。
※注:菅沼子ども村は、庭野開祖のふるさと、新潟県菅沼で毎夏行なわれている催しです。夏休み期間を利用し、少年部員(対象・小学校4〜6年生)が、2泊3日の野外生活をしながら庭野開祖の少年時代を追体験しています。 |