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長女一人のときは、オンブやダッコで大好きな美術館へも行き、泣き声を出しそうになると、お気に入りのベビーフードをお口に入れ、なだめながら突破してきましたが、長男が生まれるとそうはいきません。
外出もままならず、新聞も読めない。美容院も行けない。夜中の授乳に疲れ果て“朝まで眠りたい”が最大の夢。……なんと情けない。
長い地獄のトンネルはいつまで続くの〜!
そんな時出合った彼女の言葉。
もうこうなったら覚悟を決めて子育てを楽しんでしまおう。
今の生活の中におもしろさを見つけてみようと心が変化したとき、心に余裕ができていろいろなものが見えてきたのです。
子どもは人生を彩ってくれる色鉛筆。十人十色、三者三様、同じ親から生まれたのに、それぞれが自分の色を持っている不思議さ。
ときどきステキな感性を見せてくれます。

初めて海に連れていったとき、波打ちぎわで波と遊びながら、「お母さーん、海ふんじゃった」(ウーン、なんてステキな表現)。
いつも走りまわっている長男が外から帰ってきた5月のある日、「ただいま〜。今日、夏の匂いがしたよ」(スゴイ。立夏を体で感じるんだ)。
次男がわが家ではじめて骨折して、松葉杖を使う体になったとき、「ぼく、一回これやってみたかったんだ」(大人では考えられないリアクション)。
高校受験のときも結構楽しませてくれました。数学の問題、「ちょっと、お母さんにもやらせて」。
なかなか難しくて解けない。くやしくてくやしくて、夜中の11時までかかってやっと解けたときの喜び(ヤッター! ひさびさの達成感)。
あと一人、来年受験なので、もう1回楽しめます。

「うるせえなぁ」なんて言わないでね。母の背丈を越えた息子たちよ。
子育てしていたつもりが、いつのまにかたくさんの影響を与えられ、知らない世界を次々に見せてくれた。
「私たちの子どもに生まれてきてくれてありがとう」。
20歳の誕生日の日、かつて自分の両親から贈られたこの言葉を、実感を込めて、子どもたち一人ひとりに贈ろうと思っています。 |