


前回に引き続き、独立をめぐる紛争直後の東ティモール。青い海とヤシの木、黄金色に色づく稲穂、水牛やヤギを追う人々。広がる農村風景は、おぞましい出来事があったとは信じられないくらいのどかだったが、子どもたちが写した写真の中には紛争の爪跡が写し出されたものもあった。
瓦礫に座る小さな女の子の写真や、10歳のテオトニオ君が写した、少女がお墓にたたずむ写真。少女はテオトニオ君のお姉さん、お墓は弟のもの。場所は多くの犠牲者が出た南部の町スアイ。テオトニオ君は、みんなを守るために将来は兵隊になりたい、と言っていたけれども、自分が写した写真プリントを見て、「カメラマンになるのもいいなあ」と言った。戯れながらの言葉にしても、ちょっと心を動かされた。
21世紀に新しく生まれた国、東ティモールに、昨年、ふたたび内紛のニュースがあった。新しい年にあらためて願う。子どもたちの輝く瞳が未来に重なることを。
(ピースおおさか「21世紀の平和を考えるセミナー」第25回 講演会が行なわれます。
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