

独立をめぐる紛争直後の東ティモール。撮影取材で訪れた2000年、市街地は破壊され尽くし、人々は食糧配給を受けながら、ようやく新しい国づくりに向けて歩み始めたところだった。おぞましい出来事を通りぬけて力強く生きる子どもたちと出会い、彼らの笑顔とシンクロするかのようにシャッターを押した。あの輝く瞳は何を見ているのだろう、再訪する際、インスタントカメラを持参したのが、世界の子どもたちに写真を撮ってもらうプロジェクトの始まりだった。
天上や壁がない黒焦げになった建物に覆いをかけ、ろうそくの灯に暮らす姿もある中で、100人の子どもたちが、思いのままに写真を撮った。「青空をバックにバレーボールに飛び上がる少年」、「大きなニワトリをぎゅっと抱きしめる男の子」、「ふさふさとした毛並みの大きな白いブタと戯れる童」....。彼らのまなざしは、想像以上にいきいきして、生きていることの喜びと希望を写し出した。
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